構造説明
◆乾燥され排出されるまでの流れ
投入⇒ドラムドライヤー⇒コンベア加熱部⇒排出
◆投入口 処理物を投入
1)ホッパーが設置され先ずはここへ投入される。
投入後即座にドラムドライヤーにて薄く成形され加熱、乾燥が始まる。
2)投入口までの搬送は通常コンベアで運搬される。
密閉性が必要であれば羽根交差スクリューコンベアを推奨。
粘着、付着性がある処理物をなるべく羽根に付着させずに搬送が可能。
◆ドラムドライヤー ホッパー下に設置
1)投入ホッパ下に設置されたドラムドライヤーは常に蒸気にて加熱されている。
2)加熱されたローラー間を処理物が通ることにより加熱、乾燥される。
3)通常2箇所のドライヤー、詰まり4つのローラーで先ずは加熱、乾燥される。
4)ローラーは常に加熱されているため処理物の付着は少ない。
又、付着防止スクレーパーは取り付いており付着物は剥がし落とせる。
◆コンベア加熱部 多数ローラーが配置されたスチールベルトコンベア
1)ドラムドライヤーで加熱された処理物をスチールベルトで搬送しながら多数のローラーで加熱、乾燥させる。
2)ローラーをスチールベルトを挟んで上下にいくつも配置し蒸気で加熱する。
3)加熱された上下のローラー間を処理物が通ることにより伝熱、熱交換式に加熱、乾燥される。
4)ローラー間の隙間はハンドルを操作することにより簡単に調整可能。
5)各ローラー全て駆動が掛けられておりローラーの回転が停止することはない。
6)上のローラーは処理物直接加熱、下側ローラーはベルトを加熱の上伝導熱にて乾燥。
7)処理物全体へ加熱されるようエアー等による攪拌装置が取付けられており、より乾燥を促進する。
8)ローラー全てスクレーパーを取り付け付着物を剥がし落とす。
◆排出 加熱、乾燥された処理物が排出される箇所。
1)排出部、ベルトコンベアヘッドプーリー(ローラー)も常に蒸気で加熱されており
この排出部でもさらに汚泥は加熱乾燥される。
2)ベルトコンベア先端にはベルトクリーナーを取リ付け、処理物をコンベアベルトから
剥がし落とす。
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◆スチールコンベアベルト
ステンレススチールベルトを採用。
1)優れた耐食性を有している。
2)熱歪が非常に少なく、高温300℃までは強度低下が少ない。
3)溶接部の強度、硬さ変化が少ない。
又、自動蛇行修正装置を取り付け、片寄りしやすいスチールベルトの蛇行をなくしている。
◆排気ファン
加熱部の水分を強制的に外部へ排出させる機器。
1)処理物の加熱部での蒸発した水分を効率よく既設処理水槽等へ排出させる。
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◆オプション
1.排出蒸気の有効利用。
加熱部から排出される高温の排蒸気で、このベルトコンベア式乾燥機排出後
乾燥された汚泥を貯留するホッパーの外壁を加熱し、乾燥チップ状になった処理物の
より一層の乾燥を促進させる。
2.羽根交差スクリューコンベア
処理物の搬送に密閉、攪拌が必要な場合この機器を推奨している。
処理物が粘着、付着性が高い場合一枚羽根のスクリューでは羽根に
付着し棒状となり運搬できなくなる。
このコンベアは交差する羽根で交互に掻き落としながら搬送するため
運搬停止の心配がない。
3.詰まり防止装置
ドラムドライヤー部よりベルトコンベア部への乗り移りのトラブル解消装置。
エアーシリンダーを自動的に前後に動作させることにより搬送時の詰まりを防止する。
既開発済みコンベア式汚泥乾燥機で順調稼動中。
4.スクレーパコンベア
スチールベルトコンベア落下物を今乾燥外へ排出するコンベア。
ベルト外へ落下し乾燥機内に堆積した物を今コンベアを動作させることにより
自動的に掃除、清掃が出来る。
5.バイパスベルトコンベア
メンテナンス時、あるいは今ベルトコンベア式乾燥機の緊急停止時に
乾燥機以前の脱水機より排出された処理物を直接乾燥機以降の貯留するホッパーへ
搬送するコンベア。
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