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2008年10月13日

10月13日 いつもながらの若き職人の様子。そして時(17)。。。



世間一般の静かな3連休を利用し図面描きに没頭する。
それは開発中である最新コンベア連続式汚泥乾燥機の供給装置製作の図面だ。
より良い乾燥率を出すためなるべく定量での乾燥機への投入を行う。
さらに処理物を破砕、粉砕あるいは攪拌ほぐしながら乾燥しやすい状態で
乾燥機へと供給する。
何とか本日中には製作図も含めて完了できそうだ。
一挙両得な供給機を早速明日より製作に掛かる。


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動画を投稿すると批判、中傷のコメントが入る。
それはネット特有の匿名性で気軽にできる仕方のないことなのだろう。
しかし、なかなか腑に落ちない。
なかにはわざわざアドバイスを頂ける有難い内容もある。
ビデオワークが悪い、へたくそ、溶接ビードが見えないとか様々なコメントもわざわざ入 れてくれる。
批判する場合は自分の名前、連絡先を必ず入れて欲しい。後で連絡もできる。
名無しの中傷は心地悪く癇癪玉が破裂してしまう。その日一日胸糞悪い。
ドッカ~ン!!


















同内容はこちらブログでも読めます。





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俺はあいつが小さい頃は徹底的に暴力をふるい叩きのめした。
その頃会社を興したばかりで何かにつけ感情的になりやすい時期でもあった。
妻も一緒に働いたのだがよく喧嘩しそのとばっちりがあいつへ向かったとも言える。
又、町工場での腹いせをまだ年少のか弱いあいつを打ちのめすことで、解消していたとも
言える。

俺も小さい頃親父からはさんざん暴力をふるわれた。
軍人上がりの親父は血気盛んで気が短く烈火のごとく怒る。
血が上り目が吊り上った親父は木刀を手に持ち俺をよく追いかけた。
あいつはどうだか知らないが俺が物心ついてまず覚えたことは逃げることだ。
親父の仕草、行動でよく観察し逃げ出すタイミングを見計らう。
怖いのは地震、雷、親父とはよく言ったものだ。
俺も恐ろしく一緒にいるだけで鳥肌が立ったものだ。

結局俺は田舎では飯が食えないのでさっさと若いうちに家を出た。
まあ周りの友達も皆中学卒業するころには独立し働きに出ていた。
そういう時代だった。


俺は人に使われるのが好きになれなかった。
先ず独立した大きな理由がこのことだ。
我がままで独りよがり。人の話は聞かない。
いつも大きな癇癪玉を抱え破裂させる。短気で頑固。
それで職人を引っ張ってきた。
いつも存分に威張り経営者としても地位を利用し職人を罵倒しながら会社を運営して来た。
刃向かう相手は徹底的に叩きのめす。
俺は独立独歩で体を張って会社経営をやってきた。


経営は金儲けだ。稼げないことには職人に給料すら払えない。
だが、町工場は決して大きく儲けることなどない。地道にものを作りそれを売る。
目の前にあり触る事ができる実際の物を作り売る訳だ。
品質、値段。そして他社のとの技術的差異。
ものづくりでの一攫千金など夢のまた夢に過ぎず起こりえない。
楽して儲かるならそれに越したことはない。そんなことあるはずもない。
苦しみ苦しみ続けその僅かな代償が儲けだ。
いつもどう作るか、何を作るかで頭を悩ませ、材料、部品を仕入れないことには
作りそして組み立てることができない。

俺は長い間働きづくめだ。会社を興した後は全速力で突っ走ってきた。
会社が儲かり始めるまで一苦労だったが実際儲かったとしても気苦労は絶えなかった。
しかし俺は長年の経験から仕事は決して途切れることはないと思い込んでいた。
俺は日本が誇るものづくりは永遠に活況の状態のままであると信じて疑わなかった。
長年俺の考えで俺の指導のもと俺に従えば何ら問題なく町工場は儲かり続けると
思い込んでいたのだ。


ところがだ。。。




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しかし、博打に近い相場により何故不況にならなければならないんだ。
こうなると分かっていながら止められない。所詮金の猛者に過ぎないのでは。
一時アメリカ下院が税金投入支援を反対したのはさすがだと感心した。
理論整然としており国民の血税をある特定企業へ提供するのは間違いであると。
しかし世界での影響力が最も大きい国であるためアメリカ国内だけの理論は
通用しない面もあったのだろう。
日本も他人事ではないようだ。だが、いち零細町工場ができることと言えば何だ。
周りがいくら騒ごうと儲けて会社を存続させなければならない。
誰も助けてくれないのは周知の事実だ。
ものづくりを淡々と地道に続けていくしかない。
大企業が手を出せない、競合他社が気がつかない狭い、小さな分野での開発。
我が町工場が客先要望に耳を傾け時の流れに翻弄されながらも決して頑固にならず
柔軟な頭で這いつくばってでも生き延びて行かねばならないのは常だ。

あ~あ。苦しくもあり身が捩れる。
休まないと体に毒だとか、大病するなどやはり嘘だ。
最近長い間休んでいないがすごぶる快調だ。やはり質は量には勝てない。
これからも身を持って証明したい。




それでは又です。


読破。ブクログmoritoyamachanの本棚

「真夜中の死線」 アンドリュー クラヴァン著
この内容でこれだけ長くする必要はないとも思わる。
だが、文章一つ一つが読ませる。懇切丁寧に綺麗鮮やかに書かれている。
訳者が優れているのだろうか。
私のような疾走感を求める者には少々不向きなのかも。
じっくりと読むサスペンスと言えるだろう。

「奪回者」グレッグ ルッカ著
テンポよく疾走感を味わいながら楽しめる。
今作品も面白かった。
頭も捻らず文章の流れに安心して身を任せられる。

「ボーン・コレクター」ジェフリー ディーヴァー著
評判通り楽しめた。
題材の事件いかにもノワール小説に出てきそうなグロテスクな内容。
それを暗黒の世界へ引き込まずとにかく疾走させている。
その文章のテンポこそが物語を充実させる大きなポイントだ。
一気に読ませる。


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2008.10.13by 博多の森と山ちゃん