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9月7日 最新式連続コンベア式汚泥乾燥機。乾燥テスト続行中。。。



我が町工場にとって3代目となるコンベア連続式汚泥乾燥機をようやく完成させ
実際頂いた乾燥サンプルを流し乾燥テストを行っている。
テスト結果は既に報告を済ませた。又、次なる材料の乾燥テスト行う予定だ。

今汚泥乾燥機は過去の実績ある乾燥機を改良し新しいアイデアをいくつもつぎ込んでいる。
完成後稼働中も試行錯誤を行い新たな発見を見出しそれを即座に採用する。
それは想像、図面上ではなく実際に動く姿を目前に自分の目で見、自分の手で触り
そして動作音を自分の耳で聞き体の五感で感じることができる。
実際に動いているそのものがそばにあることにより新たなアイデア、考えを出すことが容易になる。




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何事もそうであるが、ものづくりでも常に進化、進歩せねばならない。
止まればそこで終わりだ。当たり前のことだ。
新たに思いつけばそこにその対象物の汚泥乾燥機が動いているだから可能な限り即座に実行する。
今回も稼働開始当初から様々な事を試している。うまくいくこと、何も改善しないこと様々だ。
我が町工場の職人も自分の頭を存分に使いそしてひねり出す。
見て、聞いてそして触って思い浮かべる。次なる姿。次なるこの乾燥機の動く姿を。
決して絵に書かれた内容にではなく、計算された内容にでもなく、図面に描かれた内容にでもない。
決して誰にも教えられていない実機を目の当たりにし、動いている実機に触って初めて思い浮かぶ
アイデアだ。そして目前にある目の前にあるそのものへ試しに行う。思いついた内容を実行する。
誰も邪魔などしない。余計な買い物がなければなおさらだ。
もし誰しもその考えに同意すれば少々高価な代物であっても採用する場合もある。
ものづくりとは頭脳労働だけではない人間の全身を使える全身労働であるが故に
存在価値はそれなりにあり決して馬鹿に出来ない分野であるという認識は
間違っていないはずだ。。。




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今連続ベルトコンベア式乾燥機の熱源は基本的には低圧飽和蒸気のみだ。
熱源には電気ヒーターを追加はできる。しかしその分ランニングコストが増える。
余剰蒸気が使用できれば低圧蒸気だけで物が乾燥できるのでコストはかからない。
蒸気を発生させるボイラーも最近は重油等の化石燃料を全く使用しない燃料に木屑、廃プラを
使用する機器あるいは排熱、焼却炉ボイラーなどもある。

熱源に蒸気を使用するのであれば最も注意を払うのが熱交換後のドレン排除だ。
今乾燥機は蒸気はもちろん間接加熱による乾燥方法を取っている。
決して直接品物に蒸気を当てるなど愚の骨頂は行っていない。
間接加熱であれば必ず何物かを通して処理物を加熱し乾燥している訳だ。

先ず蒸気配管はエロージョンを避け得る管内流速に抑えた設計に基づく
配管材質、口径の選定を行う。
白メッキ管はメッキが剥げ詰まりを引き起こす可能性がある。
配管サイズが小さいと蒸気供給量に問題が起きる。サイズが大きいと金額が高くなり
必要以上の放熱による無駄なロスが出てくる。
当然ながら蒸気配管はウォータハンマーに細心の注意を払い、いかにドレン排除がスムーズに
行えるかを重要視した加工を心掛ける。
如何にドレン溜まりによるストール現象を回避するかが蒸気加熱設計のポイントだ。
スチームロッキングなど一切起きぬようスチームトラップの選定、配置の方法が
蒸気加熱を左右する。
主配管の末端はドレン溜まりの方法、スチームトラップの選定そしてエアー抜きを
考慮に入れなければならない。
主配管から乾燥機本体への加熱配管の取り出し方そして加熱後の蒸気の潜熱を
如何にスムーズに放出させるか。
ドレン排出がうまくいかないばかりに本来の加熱部分が水浸しになり
加熱どころか処理物から温度を奪うことにでもなれば目も当てられない。
今乾燥機も配管サイズそして決してグループトラッピングをなるべく行わぬように。
又ドレン配管の口径傾き、トラッピングの配置、逆止弁の取付そして配管の取り出し
方向など様々検討課題は尽きない。

ドレン排除の結果はドレン配管の終端から排出されるフラッシュ蒸気である程度把握できる。
それは蒸気とともにドレン水も出てきているはずである。
又そのフラッシュ蒸気はドレンとともに回収され再利用することももちろん可能だ。
再利用すれば廃棄物は出ない上、次なる加熱機あるいはボイラーへの水の供給と
エネルギーの損失が少ない。

蒸気の熱には潜熱と顕熱という考え方があるが今乾燥機では存分に顕熱を利用する。
蒸気圧が高いほどより加熱ができ乾燥できる。
潜熱乾燥できればそれに越した事はないが飽和低圧蒸気利用の低温乾燥では
圧がより高く加熱温度が高ければ高いほど乾燥する。
確かに送風機による排気による除湿に左右されるのは分かる。

今回最新開発汚泥乾燥機はその排気についても試行錯誤続けている。
送風機の風量の大きさ。風量があまりに大きいと室内の熱までをも奪う。
乾燥機室内の風の循環。室内に熱風を循環させると乾燥が早い。
排気そのものをする、しない。全く風がないと温度は上がるが湿気も増える。
現在把握しているのは乾燥機にとって乾燥室内の風は重要な要素であると言うことだ。
今乾燥機でも本体の排気温度は120℃位にはなる。
今後その排気をいかに活用するか試行錯誤続けたい。




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見学又乾燥テスト随時受け付けます。お気軽にお問い合わせ下さい。 




それでは又です。


読破。
 「ストレートタイム」エドワード・バンカー著
 犯罪経験者でないと書けない内容。前科者が現実社会で生活する困難さが書かれている。
 訳者にもよるのだろうか。内容の割には文章が綺麗で文学的。  


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2008.9.7by 博多の森と山ちゃん



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