8月31日 本日日曜日。徹夜すれば本当に終わるのか。。。
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連日の夜遅くまでの残業。そして本日日曜日。徹夜すれば本当に終わるのか。
町工場の職人仕事はいくら頑張ろうと低賃金労働となる羽目になるのでは。。。
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其れでは股です。
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« 2008年07月 | メイン | 2008年09月 »
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連日の夜遅くまでの残業。そして本日日曜日。徹夜すれば本当に終わるのか。
町工場の職人仕事はいくら頑張ろうと低賃金労働となる羽目になるのでは。。。
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旋盤チャックで掴めれば何でも削る。。。
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あいつが両親より叩き打ちのめされる毎日により次第に湧き上がり大きくなる。
あいつが年齢を重ねる度に鬱積された両親よりの容赦ない暴力により刻み込まれた
痛みの刻印は次第に姿を変形させ表面へと噴き出しつつあった。
それこそが時という流れでありそれこそが時そのものであったのだ。
時間経過とともに幼いあいつも少年へと成長しあいつ自身が自分の身体で覚えた
痛みに対する恨みそして憎しみ。
それによる行動とは然るべき仕返しそして復讐。
まだまだ低年齢のあいつがまともに小さき体で立ち向かおうとその結果はあいつであろうと
分かっていた。
小さな体で手そして足を出そうともいとも簡単に親父、お袋からはけんもほろろに避けられるのは
目に見えていた。
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しかし、立ち向かう。あいつは行動に出る。
小さき心に否応なしに深く刻み込まれた恨みを晴らすために。
憎しみを実際の行動へと仕返しそして復讐するために。
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家族皆寝静まった夜中にあいつは静かに蒲団から身を出す。
真っ暗の黒色に目を慣らすとあいつは静かに交互に足を忍ばせる。
両親の枕元まで近づき二人とも寝息が確実にテンポよく繰り返されているかを
しばらく聞き入る。
両親の寝顔を横目に布団の横を通り過ぎ目的地へと向かう。
忍び足そして呼吸すらせずに。一切音を立てずに歩む。
引き戸を渾身の力を込め自分の呼吸すら気に掛け静かにゆっくりと戸を動かす。
戸を引き小さな隙間を作る。体を横向きにし体を向こう側へと出す。
体全身が向こう側へと行き渡ると戸をゆうくりと力を込め閉じる。
ゆうくりと少しずつ動かしそして閉める。
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歩く。足音を立てぬよう。一歩一歩左右交互に一切踵をつけずつま先のみで歩む。
到着する。目指すべく目的地へと到着する。やはり置かれている。やはりあった。
それはあいつがいつも確認していた場所であるしあいつが日頃目をやっていた箇所だ。
紛れもない今回の復讐の主役である。それこそが今回の目的地におかれた目的物なのだ。
あいつはその目的物を手に取る。そして静かに開ける。
まだ幼き小さな手で開ける。両手に持ち細心の注意を払いわざわざ周りに目を回しながら
手の指先まで渾身の力を籠め静かに開ける。
入っている。やはりお金は入っていた。小銭と札束が入っている。
音を立てることはできない。子供ながらにあいつは確信していた。
決して金貨を手に取ることはない。触ることすら一切しない。僅かでも物音は禁物だ。
一切音を立てることなどできるはずもない。
当初からの考え通り札束を一枚手に取る。何枚かの札の中から一枚のみを引き抜く。
目を凝らし金額を確認する。札を眼の前へ近づけその数字を目に当てる。
手に取った札一枚をパジャマのズボンのポケットにねじ込む。
財布を閉じる。静かに又しても指先までも渾身の力を籠め閉める。
元の場所へそおっと置く。物音立てずに呼吸を殺し元の場所へと置く。
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戻らねばならない。仕返しの行動が終わるとあいつの布団まで戻らねばならない。
引き戸を静かにわずかに開けると小さき体を向こうへと横向きに忍ばせる。
体を全て出すと戸をゆっくりと閉める。忍び足は寝入っている両親の布団の横を通り過ぎる。
到着する。誰にも気づかれずあいつは到着する。
あいつの布団が既に目の前にある。札はパジャマのポケットに入ったままだ。
あいつは布団に入る。仰向けに横たわる。大きく呼吸する。心臓の高鳴りに気づく。
大きな呼吸を何度も繰り返す。溜息を付く。眠れない。心臓の鼓動がおさまらない。
それでも必死に眠ろうとする。しかし、目を閉じた体は一切眠気を感じさせない。
むしろ目がさえ眠るべき指令を脳が一切起こさない。
眠れない。何度も寝返りを打つ。頭に浮かぶ。様々な光景が目に浮かぶ。
心臓の鼓動は止まらず心配と不安の重なりが幾重にも重なり始める。
眠れない。眠らなければと思えば思うほど眠れない。
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どれほど時が流れたであろう。時は一瞬であっても止まろうとしない。
いつしか周りが明るくなり始める。あいつは一睡もせずにとうとう朝を迎えそうだ。
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とうとう眠らぬまま朝を迎えそうだ。
それはまだまだ小さき体のあいつのパジャマのズボンのポケットには
初めての盗みの証拠が入ったまま。
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そして。。。
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まだまだ続くとですがよかでしょうか。誰も読んでいないのに。。。
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読破。
「失われた夜の夜」ジャン=クロード・イゾ著
「四つの雨」ロバート・ウオード著
「斧」ドナルド・E・ウエストレイク著
イゾのノワールは面白かった。この文体はフレンチノワールの特徴だろうか。
哀愁のある文章はあの花村萬月とは違った趣で味わいがある。
マルセイユ三部作の一作目らしいが他の2作も翻訳されることを期待したい。
他の「四つの雨」は特に期待外れ。帯の絶賛多数の声に惹かれたのだが。
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それでは又です。
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旧ブログ「もう悩みません。コンベア・産業機械」
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ベルトコンベア式汚泥乾燥機
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コンベア、産業機械機器について詳しく書いている
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先日久方ぶりに発行しました。
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乾燥機サンプル品続々と届いています。予定よりかなり遅れましたが最新式乾燥機ほぼ完成し
来週いよいよ稼働の目処が立ちましたブログあるはず。
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2008.8.28by 博多の森と山ちゃん
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一刻も早く最新式コンベア連続式汚泥乾燥機で続々と客先から届く乾燥処理サンプル品を
流したいのだが。。。
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あいつは小さい頃は引っ込み思案の大人しい子供だった。
対人恐怖症に赤面あがり症に人間嫌いでもあった。
あいつにとっては一人でいる時が最もくつろぐことができ、孤独を愛した。
他人と時間と空間を共有すると常に不安に駆られ心が落ち着かない。
コミュニケーション能力に欠け無口で暗い少年だった。
その年頃には備わっているはずの元気という文字はあいつから見出すことはできなかった。
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お袋は何かと口出しをする。あいつの行動をいちいち咎めそして非難する。
あいつは常にお袋の顔色を伺いお袋の命令に従わねばならなかった。
自発的な行動は一切許されずお袋の考えに適った行為を示さねばならなかった。
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お袋同様親父も同じであいつの行いにいちいち口出しする。もちろん手も出す。
両親共に感情むき出しの理性などほっぽり出された暴力はあいつを常に襲った。
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あいつは褒められた記憶などなく常に批判、非難の的だ。
他人とは常に比較され本来のあいつの姿は見えてはいない。いや見ようともしなかった。
小さいながらもあいつにも備わっている人間らしさは一切無視され常に両親自身の
考えの目指す人物に適えばそれでよかったのだ。
子供には人格など必要なく両親の思い通りの人物に育て、自分らが理解し得る範疇の
人物に育てばそれでよかった。
あくまでも自分の考えを押し付け子供には意見などさせるはずもない。
子供であるあいつは常に怒鳴られ常に折檻され常に非難の的でなければならなかった。
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「らしさ」と言う枠、定義に嵌めることへの安心を求める日本国において言葉を発するので
あればあいつには子供らしさが感じられなかった。
溌剌とした活発さ元気が全くなく常に怯え心配、不安を抱え込んだ青白い顔色の少年だった。
いつも親父のしかめっ面そしてお袋のヒステリー気味の目が吊り上った表情に育まれていた
のがその理由なのだろう。
あいつが行動する度に叱責され、一つ一つの行為に命令が下る。
両親の考える範行動があいつの取るべき行いであり、親の指示、指図こそがあいつの生きる
道筋だ。
それこそが厳格との表現で親としての当然の認められた教育方法であるし、威厳という
立派な格言により周りを蝕む恐怖政治との紙一重でありながら称賛されるべき教育方針
であったに違いがない。
しかし、この繰り返しがあいつの自発性に蓋をしそして意欲、気力を持たせる勇気そのものの
成長を著しく損なう。
教育という名のもとに両親のわがまま、独りよがりである周りの意見には一切耳を傾けない
狭小な考えが罷り通りそれこそが教育そのものであっても家という隔離された世界では
誰一人としてそれを阻む人そして手段など望むべきもない。
その解答が子供でありながら無気力、無関心で腑抜けた人物であった事実だ。
無邪気とはほど遠くいつも何かに怯えそしていつも何か考えている不気味な存在だった。
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あいつは小さな頃から楽しめなかった。いつも不安と心配に苛まれた。
いくら友達が笑顔であったとしてもいつかは怒りの表情へと変えるのではないか。
一緒に無邪気に遊んではいるがいずれ暴力を振るうのではないか。
そして友人のほほ笑んだ表情はあいつには両親の理性を失くした目が極度に吊り上った
鬼と化した顔形にどうしても重なってしまうのだった。
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誰も読んではいないはず。えっ。それでもまだ続けるの。
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読破。
「LAコンフィデンシャル 上 下」ジェイムズ・エルロイ著
「ホワイト・ジャズ」ジェイムズ・エルロイ著
これで4部作全て読み切ったことになる。
相変わらず非常に読みずらい。雰囲気で内容を把握する。
ストリーとしては「LAコンフィデンシャル」は面白かった。
3人の警察官の生き様がありありと表現され最後には一つの目的により手をつなぐ。
そして最終巻「ホワイト・ジャズ」は巻末の解説に書かれている馳氏の表現を
借りればそれこそ「とち狂った」内容だ。
全てが一人の人物を通して描かれているがその人物がとち狂っている。
まさしく暗黒小説の代表格とされる所以は正常と異常の紙一重で何とか
最後の線を乗り越えていないところにあると思うのだが。
エルロイの小説を読むにつれ何故かあの山本周五郎の作品が思い浮かぶ。
周五郎も時代小説のノワール作家なのだろうか。
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それでは又です。
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旧ブログ「もう悩みません。コンベア・産業機械」
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本日早朝職人から出向いた工場の入口の鍵が閉まっていると連絡が入ったブログあるはず。
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2008.8.24by 博多の森と山ちゃん
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先ずは体で覚える。。。
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先ずはやってみる。。。
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次なるものづくりのやり方は向こうからやって来た。
その当時商社の仕事は結局は騙され儲からないと周りの町工場の親父は誰しもが
嫌がっていた。俺の耳にもその話は耳に入っていた。
だが、今現在の下請け仕事を打破する方法を模索していた俺には悪評の噂が高い商社からの
要請であっても決して悪い話ではないと判断した。
その内容は現在の下請け仕事の方法を脱皮させる我が町工場にとっては画期的な
方法だと俺は嗅ぎ取る。
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その商社は地元では大きなグループ会社の子会社で関連企業がかなりある。
それに地場企業のお客を多く抱えている会社だった。
他の町工場どこもが断る中、俺は快諾する。確かに商社は騙すという悪評が脳裏をかすめたが
現状維持の下請けのみでは儲からない。
儲けた金は次なる旋盤の新商品につぎ込まれるだけで手元には残らない。借金はいつまででも残る。
一刻も早く周りの町工場の親父がやっている仕事内容、仕事のやり方とはおさらばしたいと
常々考えていた。
まさしく渡り船で断る理由は何もない。俺は早速色よい返事を出す。
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その商社の要請とは俺にとってはそんなに難しい内容ではなかった。
旋盤加工だけではなく製缶の仕事まで一気に引き受けて欲しいという今では町工場当たり前の
内容に過ぎない。
但し、一つの工場で全て受け持つことが条件だ。
その当時はどこの町工場も忙しく横持ちする時間すらもったいないほど生産量はある。
旋盤、製缶同時にできる工場であれば最も欲しい自分の会社から発注した製品の
製作状況は即座に見た目で判断できる。
商社は自社の安心を第一の条件としたのだ。
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実のところ俺はそれまで製缶仕事はやったことがない。
製缶のせの字も知らない。溶接、切断など未経験でど素人だ。
俺の町工場はひたすら旋盤での量産加工に明け暮れていた。
では一体なぜ。俺がなんのためらいもなく承諾したかと言うと。
俺は自信をもって首を縦に振ったかと言うと。
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答えは弟だ。俺のたった一人の男兄弟を当てにしたのだ。
俺は早速弟を呼び出すと今現在働いている工場を辞めさせ引き入れた。
製缶作業に必要な溶接機、ガスを先ずは早々に仕入れる。
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そうだ。俺の弟は製缶工場で働いていたのだ。
弟は中学を卒業すると製缶工場へ丁稚奉公していた。もう既に何年にもなる。
俺の予想したとおりそれ相応の腕の立つ職人に成長していた。
製缶仕事は一通り何でもできる一人の職人として成長していた。
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弟は商社が持ってくる図面を眺めると鉄板を切り貼りする。
当時はシャーリングなどはこの世には存在しておらずガス溶断機で鉄板を切断すると
グラインダーで削りそして手棒で溶接を行う。もちろん半自動、CO2溶接機など世間に
現れていない時代だ。
旋盤でシャフトを加工し鉄板と溶接する。旋盤加工と製缶作業が組み合わさった
量産加工だ。
どこから聞きつけたのかその商社以外からも注文が入る。
次第に製缶仕事も増え職人の数も増えた。
当時の時代背景もあり忙しかった。残業、休日出勤は当たり前だ。
しかし、以前と異なる点がある。以前の旋盤加工の下請けのみでの仕事とは大きな違いだ
出て来た。
それは儲けだ。利益率が違うのだ。いくら自分のところをピンはねした商社の仕事であろうと
以前にも増して利益率は良い。
製缶、機械加工が同時にやれるため作れる商品の範囲が大きくなり、納期も早い。
いちいち仕事内容から抽出して仕事を出さなくても図面そのものを丸投げができる。
仕事を出す方とすればまかせやすい。たしかに商社からするとそれが目的ではあるのだが。
俺の会社としても他の工場へ仕事を出さなくても全部俺の工場で完結できる。
2つに分けられた仕事より当然利益は稼げる。
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以前にまして儲かった。利益が出た。まさしく俺の考えは当たった。
俺の妻の親父さんからの借金は無理なく返済し、新築の家そして大きな車も買う。
確かにそれから好、不景気の波は我が町工場にも襲いかかろうとしたが、難なく切り抜けた。
次には税務対策で頭を悩ますことになる。
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実のところ儲けた理由は他にもある。それは。。。
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世間は夏休み。なおさら誰も読んではいないはず。えっ。それでもまだ続けるの。
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それでは又です。
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コンベア、産業機械機器について詳しく書いている
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我が町工場の周りは昨日よりもっと静かだブログあるはず。
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2008.8.14by 博多の森と山ちゃん
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あいつが小学校高学年の頃だったであろう。あいつはその事実だけは鮮明に心に刻み込まれ
いくら年月を重ねようと常に脳裏を去ることがない。
体全身で否が応でも叩きこまれ苛まれたその事実は忘却という文字すらを忘れ去る程の
親父の暴力の強烈な衝撃であいつ自身を復讐へと駆り立てた紛れもない過去の実際の
現実の出来事だ。
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何かの拍子であいつの片手が親父の額に当たった。それには強さは殆どなく触った程度だ。
しかし親父の表情が一変する。額に当たった僅かな衝撃により今までのにこやかな表情がたちどころに
怒りの形相へと変化する。
その変貌の速さにあいつは逃げることもできない。あいつにめがけて飛びだす親父の大きな平手を
避けることはできなかった。
親父は癇癪を破裂させると即座に両手を次々とあいつへ送り出しあいつの頬をへと強烈な
平手打ちを繰り返す。
決して手加減などせず決して力を弱めようともせず。
まさしく鬼と化した体全身は親父としての威厳をいかんなく発揮させるがごとくに。
幼き子供の小さな手が常に痛みつけるはずの親父である俺に立ち向かった反逆ののろしを
上げたとでも感じたのか。
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今だ幼きはずのあいつが決して親父に対しての抵抗の行動を取るはずもない。
常に徹底的に親父の暴力に苛まれているあいつが反抗するための体の成長は今だ
完成はしていない。
ただ当たっただけだ。あいつの片手が親父の額へ触っただけだったはずだ。
しかし、親父は途端にこみ上げた感情を抑える事などできない。
いつも体に押し込め、いつ破裂してもおかしくはない大きな癇癪がはじけそれを
ただ実行しているだけだ。
そこには本来備わっているはずの理性など一切存在せず人間本来の動物である畜生のみ
獣である生身の姿が大いに表面へ噴き出しただけだ。
血が通ったまだ小さなか弱き子供であろうと関係がない。
目の前にある存在が幼き我が子供であろうと親父にとってはそれは自分のその時点での
その時での感情の対象物に過ぎない。
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既に獣である親父は我が子であるあいつに自分が持っている力を最大限平手打ちにより
存分に発揮する。その繰り返しはいつまでも続く。
我が子が泣き叫ぼうと。我が子が痛がって体をよけようと。我が子がうずくまろうと。
親父には大いに暴力でたたきのめす相手なのだ。親父にとっては動物と化した
自分の感情をはじけ出すための物に過ぎないのだ。
自分自身が今現在起こしている行動を止める事などできない。
全てを感情に委ね、癇癪の動きに自分自身を任せた行為を自分自身ではどうしようもない。
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親父はひたすら両手をあいつに向かい果てしなく繰り出す。
暴力は幼きわが子へと全身の力でふんだんに向かう。
既にそこには自分自身はそこには存在せず人間としての理性を全く失った血走った獣が
か弱き子供に対して襲いかかる。
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あいつは親父の次々と繰り出される攻撃にいつしか気を失いかける。
いくら泣き叫ぼうといくらよけようとしても親父の両手は襲いかかりやむ気配すら感じない。
次第に意識が呆然となくなりかけ倒れ込みそうになる。
体全身の叩かれる事による痛みの衝撃があいつの意識を奪う。
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止む。いつしか親父の暴力の両手があいつを襲うことを止める。
あいつは叩かれることから解放される。
しかし親父が暴力をふるうことをやめた訳ではなかった。親父が人間の姿に戻った訳ではなかった。
たまたま遊びに来ていた親父の弟、あいつの叔父が羽交い絞めにして止めさせていたのだ。
親父の突然の行動に驚き必死に止めに入っていたのだ。
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その頃にはあいつは何も聞こえなかった。
お袋とおじさんが大声で親父を罵倒している声も。
親父も既に獣と化した喚いている大声も。
あいつはただそこに小さな体を一層小さくさせただしくしくと泣いているだけだ。
かすかな意識を頼りに膝を抱えて座りただ痛みをこらえ泣いているだけだ。
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あいつはその時の親父の怒りの形相を忘れることない。
到底人間とは思えない感情剥き出しの獣の表情を忘れるはずもない。
あいつはその時の出来事はいつも脳裏をかすめ一生忘れ去ることのない
大きな心の傷となる。
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あいつはそれからより一層無口になった。
既に小学生高学年にして親父との会話を嫌がった。
その無口は将来の親と言う肉親への復讐の足掛かりに過ぎない。
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あいつはいよいよ行動に出る。今だ小さき子供であるあいつはある行動に出る。。。
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えっ。まだ続けるの。誰も読んでないのに。
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それでは又です。
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読破。
「ビック・ノーウェア 上 下」ジェイムズ・エルロイ著
纏わりつくような非常に読みにくい文体ではある。
暗黒小説の代表格であるエルロイの4部作の2作目。さすがに前作をしのぐ力作だ。
しかし、あの人物が死ぬとは。ではいったい主人公は誰なのか。
確かに独特の文体で読みづらいが3作目ももちろん読む。
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旧ブログ「もう悩みません。コンベア・産業機械」
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世間一般は夏休みの模様。事務所周辺はとても静か。
私目には関係なかですがブログあるはず。
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2008.8.13by 博多の森と山ちゃん
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あいつの小さい頃は両親から叩かれ引っ叩かれる日々だった。
親父、お袋共にひどい癇癪持ちであいつが気に入らない行動を取ると
躾の名のもと怒りの感情剥き出しに幼い子の頬っぺたを思い切り平手打ちする。
いくら子供が泣き叫ぼうと高まった感情が納まらない限り叩き続ける。
その当時はやりのスパルタ教育という名を借りた暴力で散々実の子を痛めつける。
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いくら子供であろうとあいつも一人の人間だ。学びそして成長する。
だが、幼い少年の最初の学ぶ教材は生みの親である両親であるのは紛れもない事実だ。
あいつも覚えた。体で覚えた。あいつは体全身で覚えそして自分のものとした。
それは両親から出される手の攻撃による痛み。思い切り叩かれる事による痛み。
そして怒りの形相の大人に対する恐怖。
あいつが先ず学んだのが人間とは恐ろしい動物であるということ。
徹底的に骨の髄まで暴力の恐怖を教え込まれる。
いくら笑っていようといくら朗らかな表情でいようと、突然怒りの顔色に覆われ掌があいつに向かう。
冷静な表情が感情剥き出しの惨たらしい表情へと形を変え次には必ず強烈な痛みがあいつを
襲う。
あくまでも人間とは感情という得体の知れないものを抱えた畜生だと体の痛みで学んだ。
人間という殻をかぶったお構いなしに暴力をふるう獣だと叩きこまれた。
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あいつはまだまだ幼いながら人間だ。学べばそれを実行する。
自分のものとすればそのための行動を取る。
あいつは小さいながらいつも両親の顔色を窺う。常に実の親の感情を逆なでしようように
行動を取る。親の表情が教科書であり命令でありそしてあいつの行動の基準だった。
両親の顔色があいつの生活そのものだった。
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あいつは成長と共に学ぶ。体が大きくなるにつれ次に学び覚えたのが逃走。逃げることだ。
最初に学んだ親の顔色から感情を読み取る事が生活そのものであったあいつは
体の成長とともに逃げ出すという画期的方法を身につける。
ヒステリー癇癪持ちのお袋が折檻を行おうと手を出す仕草の前には既にそこはもぬけの殻だ。
感情剥き出しの怒りの形相で大きな掌を振り上げる親父の目の前には先程まで
そこにいたあいつの姿はもうない。
家中を追いかけまわされようと玄関の引き戸を開けると一目散にあてもなく飛び出す。
後ろを振り返り追いかける大人の姿が見えなくなると走るのをやめしばらくは
家の周りをうろつく。
時間を見計らいほとぼりが冷めた頃に家に戻る。
大概時間が暴力の手から解放し玄関から静かに忍び込んでもあいつを追いかける者はいない。
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あいつは逃げるという行為とともにある感情が湧きでてくる。
家から飛び出す事にあいつを襲いそして次第に大きくなる。
そしてその感情はいつしか両親を見るにつれ抑えきれなくなりつつあった。
その感情の名前は「恨み」であり「憎しみ」でありそして「復讐」だ。
どこまでも暗く鬱積した感情は奥深く静かに密かに絶え間なくあいつを包み込む。
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それらの感情がついに表面に出てくる。奥深く仕舞われていたはずの鬱積が
反抗期という年齢を伴いついにあいつをある行為に掻き立てる。
それは。。。
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えっ。まだ続けるの。誰も読んでないのに。
あっ。この連載物はあくまでもフィクションですので。ご理解を。
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それでは又です。
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読破。
「ダーク・ムーン 上 下」馳星周著
とち狂った輩達の人間崩壊堕落の馳氏ならではのどこまでも救いがない暗黒の物語。
今回はストーリーそのものも楽しめる。しかしあの不夜城の衝撃は今だ冷めない。
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弱い者いじめは人間の性なのかブログあるはず。
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2008.8.7by 博多の森と山ちゃん
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決して季節には翻弄されない。。。
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俺は独立してしみじみ感じた。
毎日毎日働きずくめだが結局必死に借金を返すために頭、肉体を駆使している訳だ。
サラリーマン、使用人時代には給料が少ないと愚痴ってはいても働けば毎月手許には
サラリー給料の金が積まれる。
ところが会社経営は売上そして利益がなければ御陀仏で会社そのものがなくなるだけでなく
その際背負った借金は一生涯纏わりつく。
それも誰も助けてはくれないしむしろ世間の冷酷な目に蔑まされ、無残なまでに
身ぐるみはがされてしまう。
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金儲けをいやらしく思う人物もいるらしいが金がなければ生活すらできない。
贅沢するためには大量の金がいる。それ相応の対価が必要だ。
金は何でも解決する。この世を司る司法の裁判でさえ審判の結果は金額の高低により
判断されるではないか。
経営の成功とは如何に金儲けができるかでありその人物の評価はその金額の多さに
基準が置かれるのは間違いがない。
逆に儲けが少ない経営者は失格の人物としての烙印を押され周りからは罵詈雑言を
ふんだんに浴びる。
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法律の範囲内であれば儲ける為には何でもやっていい訳だ。
儲ける仕組みを作る。それを現代用語を使えば戦略そして経営計画書に繋がる。
いくら決算書、会計帳簿を眺めようとそれをどう動かそうと会社の利益になるはずもない。
如何に客先に贔屓にしてもらえるか。他社を出し抜いてどうやって注文をもらうか。
肝心なのはどうやって注文をもらうかだ。
そんなことは誰しもがわかっている。だから注文を多く取る営業マンは偉い。
それはどんな方法でも良い。昔はよく朝駆け夜の営業とはよく言ったもんだ。
接待、賄賂何ら法律に違反などしていない。
俺も何でもやった。あらゆる出来ることは何でもやった。
もちろん今でも現在進行形だ。一番大切なのはお客そしてそこから出される金だと
骨の芯まで染みついている。
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会社経営は存分に長としての権力を利用する。
町工場では荒くれ者の職人を手玉に取らなくてはならない。
常に怒り、癇癪を破裂させそして怒鳴る。反対する者は権力者としての迫力でねじ伏せる。
それは徹底的に完膚なきまでやらねばならない。
中途半端では職人はつけ上がる。
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高度成長期には職人はいくらでもいた。
気に入らない職人、反抗する人物は簡単に首を切った。そして即座に募集だ。
それでも職人は集まった。雇用の面では何ら苦労はいらなかった。
必要人以上の数を常に雇った。職人の勤務状態はそりゃあ悪かった。
無断欠勤はざらで自分から辞める者はいつの間にか来なくなる。
昼間にこっそり酒を飲む者。喧嘩をする者。
そんな輩を使い儲けなければならない。
当時は社内旅行へ連れて行ったこともあるが酒飲んでの喧嘩沙汰が絶えないので
最近まで辞めていた。
俺が四六時中怒鳴っているのも無理なかったのだ。
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俺にも家庭がある。
あいつが生まれたのは確か独立間もない頃だったと思う。
妻も工場を手伝わせたので乳母車は旋盤のダライコ入れだった。
妻が配達する際、幼いあいつはいつもその車に乗っていた。
それも荷台に喜び勇んで乗り込んでいた。
俺の子供の対する態度は会社経営と何ら変わりない。
父親の権威を振りかざしあいつが幼いころから癇癪を起こし怒鳴りそして手を出した。
昔でいうスパルタだがふんだんに暴力をふるった。
それは妻も一緒であいつに対しては両親揃ってふんだんに教育と言う名による
暴力を施した。。。
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さあ。いよいよあいつが登場だ。次回へと続けてよかでせうか。。。。
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それでは又です。
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静かな日曜日。今日は次期開発汚泥発乾燥機の図面描きは捗るはずだブログあるはず。
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2008.8.3by 博多の森と山ちゃん
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「そろそろ帰ろうか。」
俺は周りの職人へ声を掛ける。その音色が職人の耳に届きしばらくは旋盤のチャックは
相変わらず高速で回転していたが1台、2台と止まり始める。
既に時計の針は夜の11時を指している。
その時刻が既に就業規則の定時の終了時間のような毎日だ。
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俺は独立すると中古ながら何台か旋盤を買い、そしてお買い得だと勧められた
手狭になり出て行って間もないという町工場も手に入れる。
その元手は俺のつたない貯金と妻の親父さんからの借金だ。
他にも金融公庫からも借りた。しかし、借金の返済は何ら不安、心配はなかった。
その当時日本は高度成長期の真っ只中で仕事は次々に舞い込んで来た。
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独立して最初に仕事をくれたのが何と最後に辞めたあの町工場の親父さんだ。
俺が独り立ちするのを必死に反対しながらもいざ町工場経営を始めると
せっせと仕事を持ってきた。
馬が合ったのだろうか。この親父さんとは亡くなるまで付き合いが続いた。
だが、肝心の儲けは薄かった。孫請けなのだから仕方がない。
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俺が買い込んだ工場の周りは同じような鉄工所、町工場が立ち並んでいた。
今では想像だにできないがかなりの大きな範囲で一つの町工場街を形成していた。
独立当初の仕事は付近の工場からも譲ってもらった。
当時どこの鉄工所も猫の手を借りたいほど忙しく納期までの納品が常に頭痛の種で
どしどし他の近くの工場へ仕事を出していた。
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そのため独り立ち当初から忙しかった。俺は妻を手伝わせ必死に仕俺一人事をこなしていたが
もちろん手が回らなくなり職人を何人も雇った。それもまだまだ若い人物を雇った。
俺も青二才な年頃であったがやはり若さは熟練の技術を漲る体力で長い時間働くことにより
補った。連日の夜遅くまでの残業そして日曜など休まず働く月もあった。
それは俺の工場だけでなく周りも夜遅くまで電燈はついており、日曜日も旋盤が
回る音はあちこちから聞こえた。
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所詮孫請けだ。下請けの鉄工所から仕事をもらうのであれば当然孫請けに過ぎない。
利益は薄い。いくら残業、休みなしで働こうと儲けは少ない。
俺は考えた。これでは想像した以上に借金を返す日は遅くなる。
妻の親父さんの分だけでも早く返済したい。
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俺は外回りに出る。直接地場の大手の工場へ出掛けた。
周りの工場の親父から情報は仕入れた。それを頼りに何件かの工場へ出向いた。
どこも何の抵抗もなく担当者と面会できた。
それだけ大手の工場も生産が間に合っていないのだ。
現在では門前払いであろう飛び込み訪問で面会する度にその担当者からいずれも注文をもらった。
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大手からの直接の下請けの仕事だ。当然今までよりも単価は高くなった。
作る量も増えそれに伴い機械、人間が必要になる。
人を雇いそしてその人数分だけ機械を買い与えた。
しかし、昔からそうだが作る度にコストダウンを叫ばれる。
作れば作るほど単価の要求は厳しくなる。確かに大量に作れば工場コストは下がる。
安価要請はきりがない。いたちごっこだ。だが、周りにはいくらでも町工場はあり競争がある。
コストダウン要求を跳ね除ければ他社に仕事は回される。
そのためその儲けは次の刷新された生産性の上がる機械へと回す。
機械の生産性を上げコストダウンをこなそうとする。
現実には仕事をこなせばこなすほどその儲かった財産は機械代へと消えるだけだった。
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俺は考えた。次なる機械を買う為に寝る間を惜しんで働く現状をなんとか打破したい。
その方法は理由は不明だが向こうからやって来た。。。
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え~っと。次回へと続けてもよかでしょうか。。。
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それでは又です。
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読破。
「夜を賭けて」梁石日著
全く知らなかった戦後間もない在日の人々の生活のすさまじさ。
日本のアウシュビッツ。大村収容所の日本人の弱い者いじめ人種差別のむごたらしさ。
現実にこういう時代があったのだ。
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「皆月」花村萬月著
花村氏の相変わらずの哀愁が満載のお話。
この作者特有の男女が交わる場面は多いですが私は堪能させて頂いた。
もちろん「哀」という一文字を。
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現在の私目も何ヶ月間も休みはありませんブログあるはず。
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2008.8.2by 博多の森と山ちゃん
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