6月3日 まさか(1)。。。
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後ろ姿を目で追う。
「もしかしたら。」あいつ女性専務は今しがた近くを通り過ぎたその背恰好に
気を取られる。
気づかれぬよう後ろをつける。
「やはり間違いがない。あの後ろ姿。少し首を右に傾けて歩くその仕草。」
しばらくその人物の後ろを密かに歩く。
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工場建屋の先をその人物は右に曲がる。
その際横顔が目に入る。
「やはり間違いがない。あの人だ。」
あいつは人物が誰であるかを確信し歩みを止める。
しばらくその場で佇んでいたが再び歩き始める。
「今更何と声をかければいいんだ。」一瞬僅かな微笑みを浮かべたがいつもの
颯爽とした顔付きに戻る。
工場出入り口へ向い歩きながらも次第にさざ波の如く思いが強くなる。
「あれからどんな人生を歩んだのかしら。別れてもう少なくとも20年にはなるわね。」
「でもあの横顔は昔のままだったわ。全然変わっていない。でも皺は増えたみたい。」
懐かしき過去があいつを襲い始める。
甘くもあり楽しくもあり自由で天真爛漫だった2人だけの美しい過去が。
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今現在に満足していない訳では決してない。
今の生活に十分満足しているし幸せな日々を送っている。
旦那、子供に恵まれこれ以上何も望むことないとさえ思っている。
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しかし、気にはなる。うら若き二人が過去手を取り合い肩を寄せ合った仲だった。
共に苗字ではなく名前を呼び合い目と目が合えば微笑んだ。
会話がなくてもそこに二人一緒にいれば何故だが安心だった。
ただ二人寄り添えば心配、不安から解放され何故だが楽しかった。
心が弾みときめきを感じそれがなかなかおさまらない。
未来のことなど分からない。いや考えもしなかった。
そこにいるだけで満足だった、。そこに一緒にいるだけで幸せだった。
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あいつは工場出入口で訪問表にサインすると帰社すべく駐車場へと向かう。
いつもは違う行動を取る。つい後ろを振り返る。そして工場を見渡す。
門に立っている守衛のガードマンと目が合うとわずかに頭を下げ即座に元に戻り
駐車場へと向かう。
歩くあいつの表情にはほんのりと微笑みが浮かび頬は少し赤くなっているように見受けられた。
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続きを読みたいですか。
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それでは又です。
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読破。
「白夜行」東野圭吾著
約850頁の長編。一気に読んでしまう。
なかなか読み応えのある作品と思えるのだが。
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読破中。
「創造する経営者」P.F.ドラッカー著。
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読破中。
「竜の卵」ロバート・L・フォワード著
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2008.6.3by 博多の森と山ちゃん
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