6月22日 やはり(1)。。。
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「まずいな。小雨がいよいよ本降りか。」
あいつ女性専務はトラス構造の幅広のベルトコンベアのエキスパンドメタルの
歩廊の上に立っている。
地上からは約5M程度の高さであろうか。
この山間にある工場にはベルトコンベアが何十台と屋外に設置されているが、
幸いな事にどれも簡易的にスレート屋根が張り巡らされている。
あいつ女性専務は屋外で地上高く2本足で立ってはいるが、その屋根のお陰で体
を覆っている作業着がずぶ濡れになることはない。
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「いよいよ雨脚が強くなってきやがった。急がなくちゃ。」
本日は早朝より我が町工場を出発し今現在ベルトコンベアの寸法測定を行っている。
平日はこの工場の機械、機器はすべて稼働しており、寸法を測れるのは運転停止
されている日曜日しかない。
稼働中でもできるのであれば高速道路を使い1時間半も掛けわざわざ日曜日に
出向く必要はない。
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今工場内へは我が町工場所有のデイーゼルエンジン車で機械のそばまで乗り附け
測定用の用具、カメラを収め鞄を持ちヘルメットと作業着姿の出で立ちで目的地である
コンベアの階段を登る。
小雨の空模様だが、山間にある工場だ。小鳥のさえずりが聞こえ、普段のけたたましい機械の
唸り音と共に舞う粉じんは全くない。
清らかな大気と緊張感さえ感じる静寂さがあいつを普段の博多の街でのきな臭い大気
そして途切れることのない騒々しさから切り離してくれる。
ここの綺麗な大気を思い切り吸えるだけでも出向くかいはある。
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軍手をはめた右手で手すりを掴みながら長靴を履いた2歩足で階段を登りきると歩廊を
ゆっくりと歩む。
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目的の場所で早速やるべく仕事を開始する。
グリスで即座に軍手は真黒になり、堆積している粉じんで紺色の作業着はいつしか真っ白だ。
今コンベアの駆動部の様子をデジタルカメラに収めると次なる目的地へと向かう。
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雨脚は強くなる一方だ。急がねばならない。其れには理由がある。
だが、決して慌てる事なく一歩一歩着実に足を進める。
屋根は簡易的であり横雨はふんだんに入り込み通路であるコンベアの歩廊は濡れる。
鉄の歩廊がいくらエキスパンドのでこぼこであろうと濡れれば滑り易い。
登り以上に下りは危険を伴う。その上機械間には歩廊、階段が設置されていない、
いや構造上設置できない個所があり梁と梁を伝わりながら先を急ぐ。
屋根がない空間であろうと構わずただ自分の身が地上へ叩きつけられぬよう
用心しながらスリップしないよう両手も使い体を運ぶ。
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既に幾分か湿った作業着にかまわず作業を続けこの様子も写真に収める。
一連のやるべく作業を終えると忘れ物、落し物がないかどうかいちいち目を払う。
もし、客先出荷物にあいつの所有物が紛れ込んでいればそれこそ一大事だ。
細心の注意を払う。
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空とあいつを遮るスレート屋根を叩きつける雨の音は強くなる一方だ。
騒音はおさまるどころかついには土砂降りの雨が山間の工場を襲う。
あいつの心配は空からとめどもなく幾重に重なり落ちゆく水滴の量に
比例して膨らむばかりだ。
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あいつはコンベアの階段を降り切ると一気に車に向かい駈け出した。
大きな不安を胸に抱えながら。。。
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次回へ続く。
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えっつ。このエントリーは続きものだったのですか。
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それでは又です。
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読破。
「迅雷」黒川博行著
先ず発想に驚く。決して他では見れない内容だろう。
しかし面白い。この作品も一気に読める。この作者のスピード感は格別だ。
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読破中。
「創造する経営者」P.F.ドラッカー著。
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読破中。
「竜の卵」ロバート・L・フォワード著
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ベルトコンベア式汚泥乾燥機
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2008.6.22by 博多の森と山ちゃん
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