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2008年05月31日

5月31日 振り子式供給装置試運転開始。そして予感(2)。。。



振り子式供給装置。
回転駆動を振り子運動へ変換している。
駆動モーターは今後取り付けるセンサーと連動させ回転制御を行う。
完成はまだまだ。



















其れでは前回の続き。。。




次の案件はさほど苦労せずに製作終了する。
我が町工場にとっては手慣れた物ものづくりであり、似たようなコンベアは何度も
完成させた過去がある。
製作終了後即座に撮影した写真そしてビデオをCDへ納め送る。
相手先へ到着したころを見計らい電話連絡する。
更なる追加要望を耳にするが大した追加作業ではないこともあり対応する旨
即座に回答する。

改造が終了すると前回同様に写真、ビデオ掲載CDを送る。

この時点では何ら不信感は持たなかった。
間もなく出荷となるだろうと我が町工場皆何ら疑わなかった。
金額も前回と比較すると低くわざわざ訪問するまでもないと踏んでいた。
早々にこの案件も前金の入金があり今後大きな問題へと発展するなど
頭の片隅にもなかった。



その頃この品の前に出荷した製品の入金に汚点が付く。
前金は現金だがその残金も一括現金の約束だった。
ところがだ。手許に届いたのは手形。それも何枚にも分割されている。
期日も果てしなく長い。
早々クレームの連絡をするがこれ以上払えないとの一点張り。
サイトの長さから割ろうにも割れない。
それはつまり今現在全く我が町工場が一文無しの状態なのを意味する。
金額は大きくその製作期間中全く他の製品は手をつけていない。
いや手をつけるどころかその製品の製作に追われ手を出せる状況ではなかった。

多分相手も金がないのだろう。容易に想像出来る。
そのうえその分割払いの手形の金額には手直し追加分は一切含まれていない。

仕入先へはもちろん払わねばならない。
売った金額が大金なら当然仕入金額も相当なものだ。
手形を一切切らない我が町工場にとって取る行動は限られている
無い袖は振れないなど悠長なことを言っている暇などない。
当然資金繰りにおおわらわで一つ間違えばそれこそ運命は尽きる。



既に製作終了している今回の案件。
中々引き取りに来ない。当初約束の期日よりかなり遅れている。
何度も電話連絡するがもう少し待ってくれの一点張り。
確かに前金は入ってはいるが微々たるものだ。支払いするには不十分な金額だ。
不吉な予感がする。

請求書を送りつける。電話連絡しその旨を伝え困っている状況を伝える。

毎月送る請求書。
予想だにしなかったのだが何度も続ける。
そのうち電話連絡もつかなくなる。



再び前の案件だ。相手がとんでもない行動に出る。
追加分の入金がないため今だ出荷していない製品部品を送るよう封書が届く。
その製品は今だ我が町工場に保管しており入金があれば送るつもりだった。
ところがお金を払うどころか他の要求まで加味した上何と内容証明付きの
文書で送りつけてきたのだ。

その内容は当初の契約にはない曖昧な部分を容赦なく付いている。
どうにでもとれる部分を考慮されており相手の要望を対応しない手形を今後
落とさないとまで書かれている。
それもきちんと法律にのっとった行動だと謳っている。
つまり今後お金を払うつもりがないとの文書を送りつけてきた訳だ。

我が町工場はこの内容証明付き文章という冷酷な手段に対しても一切慌てず
すかさず先生へ相談へ行く。
費用は掛るが会社の存続が掛っている。結構な相談費用の出費は痛いが
弁護士の先生と法律上での対応を即座に起こす。
相手の内容証明には期限を限っておりそれ以内には次なる手段を打っておかねばならない。

結局、弁護士先生の的確な対処により長き期間がかかったが追加分以外の
金額はすべて手に入る。
もちろん追加分が手に入る見込みはないだろう。
しかし、何とか手形は全て落ちてくれたのだから夜は眠れるようになる。



又、今回の案件の製品については今だ我が町工場に眠っており相手先とも
連絡が取れない状況だ。
これに対しても即座に行動に出る。
裁判沙汰になった場合ある金額までは司法書士でも対処可能だ。
そのためこの物件に関しては司法書士の先生のお世話になる。
その理由はもちろん相談料の金額の数字だ。
結局この相手先はすでにこの世からは消え去っていた。




この慌てふためく状況下で理不尽な言いがかりを受ける案件が出現する。
当初は相手の困っている状況下で何とか懸命に対処したがこれ以上の行動は
最早慈善事業と何ら変わりない。
法律上の対応でしか残された方法はなく先生と相談し次なる圧力に颯爽と対処しはねのける。




この町工場のあいつ女性専務は最近頻繁に一人つぶやいているらしい。
「何でも受けて立つ。」と。。。



しかしまあ、この九州は福岡、博多の町工場はよくしぶとく生き残っているなあ。。。




それでは又です。


読破中。
「創造する経営者」P.F.ドラッカー著。


読破中。
「竜の卵」ロバート・L・フォワード著


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2008.5.31by 博多の森と山ちゃん