1月28日 バタ貧。。。
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これでバタバタするばかりで儲からないバタ貧病を克服できるかも知れない。
最たる美貌に艶やかさを兼ね備えたあいつ女性専務は頷く。
何の戦略もない営業活動のため忙しいばかりで一向に業績は上がらない。
それどころか個別のお客の対応が十二分にできないため愛想を尽かされ
結局離れて行く。
バタ貧病はいずれジリ貧を招き最後には最悪の電話帳から会社名が消え去る運命のみが
大きく口をあけて待ち構えている。
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やはりそうに違いない。
抜群のスタイルのあいつは何とか出るところを抑えた作業着姿でかすかに微笑む。
社会的立場の弱い零細企業は重点主義を貫徹し一極集中を図る。
徹底的に営業中心の短期の経営計画を立てる。
決して小難しい赤字企業へと陥りかねない会計中心の計画だけは避けねばならない。
なるだけあいつ自身の零細女性ばかりの町工場に適した教材を手にいれ学ばねば。
業種、零細規模に合った弱い立場の企業向けの教えを請わねば。
適合する内容などこの世にはわずかでしか存在しない。
わざわざ高いお金を払ってセミナー、講演会に出たところで
畑違いの内容であればそれこそ間違った内容を学ぶことになる。
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赤色のミニスカートでほんの少し隠した色白の魅惑のスラリと伸びた2本足のあいつは
日曜日ももちろん仕事だ。
長時間労働という戦略の中でも大きなウエイトを占める内容を
本日日曜日も難なくこなす。
最低年間350日は十二分に働かねば長時間労働とは言えない。
その時間をこなすためには当然日曜日も何ら平日と変わりなく働く。
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暦の上では休日である日曜日はさすがに静かだ。
あいつが懸命に図面描きをこなしている事務所以外はどこも人の気配がしない。
夜の帳が降り、周りを暗闇があたりを襲う。
コンクリートジャングルに覆われた都会のビジネス街にもうっすらと街灯が灯り始める。
あいつは周りの背景の変化構わず一人没頭する。
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どれほどの時間が経過しただろう。
あいつはつぶらな瞳で壁に掛けられた時計の針の動きを見つめる。
「もうこんな時間か。」
パソコン画面の全面を占領している3DCADのソフトを終了させる。
次にはパソコン本体の電源を落とすと帰り支度を始める。
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通勤バックを片手に事務所の扉に鍵を掛け事務所倉庫のシャッターを下ろす。
それにも鍵を掛けると事務所の前のアスファルトの道へと出る。
街灯にうっすらと照らされてはいるがさすがに夜の帳の黒色は濃い。
ブルゾン、マフラー手袋もしっかりと身に着けあいつには月明かりがかすかに届く。
寒い冬空の下歩き出す。あいつは毎日徒歩通勤だ。
もちろん今日も輝かしき2本の美脚で帰り道を急ぐ。
寒さを防ぐためにも早足で歩く。吐く息の色は真っ白だ。
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帰宅途中必ず通る鍋食堂の前にさしかかる。
その食堂からは親子連れだろう夫婦そして子供2人の計4人が楽しそうに会話しながら
出てきた。
その家族はあいつには一切気がつかずに食堂前の駐車場に置かれた車に乗り込んだ。
一人の小さな子供は、はしゃぎながら元気に車の後部座席に座ると
奥さんであろう若い女性が声をかけるとドアを閉める。
そしてその女性は助手席のドアを開け自分も乗り込んだ。
家族皆乗り込むとその家族の愛車は颯爽とその位置から出発した。
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あいつは立ち止まりその様子をしばらく眺めていた。
その家族の行動を一部始終眺めていた。
食堂から出てそして車に乗り込みいよいよ出発するまで。
目を凝らしてつぶらな瞳で見つめていた。
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あいつは食堂を後にした車の後を追うように歩き出す。
再び帰宅を開始した。一歩一歩街灯に照らされながら一人寒空の下歩き出した。
何故か顔を上げられなかった。何故か下を向いたまま歩いていた。
それは前方から吹く寒い風のためだろうか。
もしかすると他にも理由があるのだろうか。
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あいつはひたすら歩く。早足で自分の家族のもとへと急いだ。
しかし顔は上げずに下を向いたまま。
冬の季節のコンクリートジャングルの街灯にほんのりと照らされながら。
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それは突然だった。それはあいつにとっては突然の出来事だった。
早足のあいつを目標に向こうから来た車が止まる。
あいつめがけて車があいつの歩いている歩道越しに止まる。
あいつは訝しく思いつい足を止める。
下を向いて歩いていたためだろう。
あいつにとってはその車は突如登場したかの如く驚きの表情が浮かぶ。
足ふみを止めたあいつはその車をつぶらな瞳で眺める。
突然の出来事を引き起こした車をしばらく凝視する。
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あいつの真向かいのドアのガラスが下へと降りる。
自動のため滑らかにそのガラスは降りた。
降りたガラスの向こうから顔が出てくる。にこやかな表情の人物が顔を出した。
その人物は小さな子供だった。
満面の笑みをたたえたその少年はあいつに向かって元気に話しかける。
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「お母さん。一緒にごはん食べに行くよ。」と。。。
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それでは又です。
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読破中。
「創造する経営者」P.F.ドラッカー著。
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「姑獲鳥の夏」京極夏彦著。
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昨日は家族で外食だったブログあるはず。
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2008.1.28by 博多の森と山ちゃん
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