1月31日 ベテラン職人の機械加工の様子。。。
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我がものづくり町工場でも御多分にもれず中間層の職人がいない。
間もなく引退間近なベテランから若者職人へ技の継承を一刻も早く行わければならない。
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最たる美貌を誇るあいつ女性専務は本日図面描きのため社内での仕事を決め込む。
珍しく外出もせずひたすら没頭する。
理由がものづくりに伴う短納期であるのはいつもながら至極納得する。
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あいつのつぶらな瞳は何度も瞬きを繰り返しパソコン画面による乾燥の悪影響を防ごうとする。
その仕草にはしおらしさが漂い艶やかさがある。
たまに見られる溜息をつく動作にはどこかしら色っぽさを感じさせる。
果敢にCADソフトに勝負を挑む長時間の知識労働のせいもあるのだろう。
しばしの脳細胞の休息の時間を取るべく大きく背伸びをする。
かなり短い赤色のミニスカートからスラリと伸びた色白の魅惑の2本足で
体を動かすべく席を立つ。
あいつは付近を散策し気分転換を図ることに心を決める。
出るところをなんとか抑え込んだ紺色の作業着の上着の上にブルゾンを着込む。
いつもながらの安全靴のまま階段を駆け下りる。
コンクリートジャングルに囲まれた街を通る黒色のアスファルトの道を歩む。
左手にある我が女性ばかりの町工場から洩れる旋盤そして溶接の音色を耳にしながら
も我が町工場を後にする。
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既に赤色が染み込んだ夕刻の冬空を眺める。
雲は浮かんでいるが数は少なく今頃の季節には珍しく青色に晴れ渡っていた面影が
あいつの目に映る。
立ち止まりほんの束の間に楽しんだ冬の空とお別れし、再び歩み始める。
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ふと気付く。
向こうから誰かが歩いて来る。
あいつが前進するにつれその姿がはっきりとする。
小さな子供。小学校高学年くらいだろう。その子供が小さな犬を連れている。
真っ白な色の毛の犬でとてもかわいらしい。
あいつは小さな子供が綱を携え子犬を散歩させている姿に思わず微笑む。
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しかしその微笑みは長くは続かなかった。
あいつの笑みの表情は全く消えそれどころか驚愕の表情で顔色が真っ青だ。
あいつはそれらの姿を通り越すのではなくその子供のもとへ近づく。
あいつはその子供の目の前まで急いで近づきそして膝を折り目線を子供の
位置と一緒にする。
しばらく眺める。その表情には真剣ささえ漂う。
相手の子供は不審そうにあいつの顔を眺める。
子供は何も分からず相手の行動にまかせる。
あいつは再び微笑み子供に尋ねる。子供に質問をする。
その口調はあくまでも優しくあくまでも丁寧だ。そしてゆっくりと。
まるで我が子を諭すように。まるで我が子を可愛がるように。
子供はあいつの質問に答える。可愛らしい声で。
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あいつは答えが返ってこなくても構わないようだ。
まじまじと子供の顔を眺める。嘗めつくすように眺める。
その顔の表情にはどこかしら歓喜にあふれ輝いている。
子供は訳が分からぬようで会話の様子はたどたどしい。
あいつは会話をしながらも思わず手を出し子供の頭をなでる。
優しく。あくまでも丁寧に。そしてゆっくりと。
まるで我が子を愛しむように。まるで我が子を可愛がるように。
そして目線を合わせしばらく眺める。
子供は離れたがる。どこかしら怖がっている表情も見受けられる。
あいつは残念そうに惜しむようにゆっくりと立ちあがる。
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子犬を連れた子供はあいつの横を通り過ぎる。
ここまで歩いて来たように子犬とコンクリートジャングルの街の中へと向かう。
あいつは目でその姿を追う。あいつはその場から一切動こうとせずその後ろ姿を見入る。
子供も子犬も一切全く振り返らずあいつから遠ざかる。
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あいつは全く動かない。金縛りにあったようにその場から動こうとはしない。
ただひたすら遠ざかる光景から目を離さず見つめる。
子供一人そして子犬一匹の後ろ姿をただひたすら見つめている。
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それは突然だった。突然の出来事だった。
遠くに見える小さき子供が振り返る。片手には子犬への手綱をつかんだままの子供が
あいつを見るために振り返る。
そして大きな声で叫んだ。その子供はあいつに向かって懸命に大きな声で叫んだ。
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あいつはその声が耳に届いた。
あいつの耳にははっきりと聞こえたはずだ。
とたん膝から崩れ落ちる。あいつはへなへなとアスファルトの固い黒の地面へと座り込む。
冷たい黒色の道路へ思わずがっくり腑抜けのように座り込む。
あいつには聞こえたのだ。あいつには子供が叫んだ声がはっきりと聞こえたのだ。
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子供は一回だけ大声であいつに向かって叫んだ。
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「昔のお母さんだよね。」と。。。
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それでは又です。
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読破中。
「創造する経営者」P.F.ドラッカー著。
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「姑獲鳥の夏」京極夏彦著。
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2008.1.31by 博多の森と山ちゃん
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