1月24日 我らが職人はいかなる形状であっても難なくこなす。。。
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決してあきらめることなく図面化しそして製作する。
我が九州は福岡、博多の町工場だけでなくどこの工場でもやっていることだ。
やらなければそれこそ電話帳から会社名が消え去るのも間近だ。
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天気予報ははずれ雨が降り出す。
最たる美貌のあいつ女性専務は徒歩通勤なのだが帰宅の途中で雨に降られる。
事務所を出る時点であれば会社の置き傘をさして帰ったはずだが
予報に雨マークにが出ていなかった為、通勤バックのみを手にしていた。
当初はそれほどひどくはなかった。しとしととひっそりと降り出した。
それを塞ぐ手立てはない。必需品である傘など手にしているはずもない。
抜群のスタイルの張り出した胸を必死に抑えた作業服上着にブルゾンを着こなした
あいつとて時間の経過とともにひどくなる雨の冷たさに身震いする。
次第に歩みは速くなり駆け出す。やはり濡れたくなどない。
この寒さの中風邪でも引いたらそれこそ最近特に慌ただしい仕事に支障をきたす。
一向に止む気配のない空から降り注ぐ水滴に嫌気をさし途中のコンビニに身を寄せる。
何ら買うものなどないのだが是からの先の行程を考えると体を休める意味合いもある。
幸いにして濡れているのはブルゾンまでであり魅惑の両足をかすかに隠した
赤色のミニスカートは今だ大丈夫のようだ。
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ふと気が付く。それは突然の出来事だ。
確か今目の前を通ったのは。静かに振り向く。その後ろ姿は。
しばし相手に気づかれぬようしばしその歩き姿を眺める。
やはりそうだ。あの歩く姿は間違いがない。あの動作。あの仕草。
前を向く。気づかれてはならない。
しかし、気になる。再び振り向きそしてその姿くを目で追う。
確信する。年齢は重ねてはいるが紛れもない彼だ。
走馬灯のように瞬く間に若かりし楽しい過去の日々が蘇る。
一瞬にして二人して手を取り合って楽しんだ思い出が浮かび上がる。
もうずいぶん昔のことだ。
それこそ甘酸っぱい夢心地の懐かしいもあり輝かしくもある過去の出来事だ。
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彼がこちらを振り返る。あいつは気づかれないように素知らぬふりをしその姿から
わざわざ遠ざかる。
本当は近づきたいのに。本当は一刻も早く彼のもとへ走って行きたいのに。
彼は決して気づいてはいないはずだ。
過去の懐かしき楽しさばかりの日々に一緒に包まれた女性。まさしく私自身を。
柔らかな若き青春を爽快感満ち溢れた清々しく明るく二人のうちの一人
である女性、私を。
不思議と少なからず気づいて欲しい気分もある。しかし、声をかける勇気などない。
いや声をかけてどこがおかしい。すでに遠き過去の思い出に過ぎない。
既にかなりの歳月が立ちそれぞれが年齢を重ね人生経験を積んでいる。
何をためらっている。何故声をかけないんだ。
彼も即座に思い出すだろう。あいつの顔と声で即座に過去の楽しき日々を
思い出すに違いない。
だが、あれは過去の輝かしき美しき柔らかな思い出だ。
そのままにしておきたい気もする。
それが無残にも壊れるのは怖い気もする。
あいつは決心する。しおらしさと奥ゆかしさが同居するあいつは次なる行動を
決める。
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あいつはつぶらな瞳の目を決して彼とは合わさぬよう一人ひそかにコンビニから
店外へと出る。
彼に気づかれぬよう。輝かしくもあり楽しくもあった過去の思い出の彼に
決して気づかれぬよう出入り口の扉を開けアスファルトの道へと急ぐ。
やはり空から雨は降り注いでいる。
わずかな安寧なる過去の思い出に浸る時間を搔き消すように。拭い去るように。
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あいつは走り出す。冷たい雨の中駈け出した。
頬を濡らしている冷たい水滴は雨なのかは本人あいつでしか分からない。
帰路を急ぐ。ひときわ我が家を目指しひたむきに駆ける。
次第に呼吸は速くなり心臓は高なる。
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突如としてあいつを追い抜いた車が止まる。
その車はあいつ前方へ止まりハザートランプが点灯し出す。
訝しく思いながらも前方のシルバー色のワゴン車に近づき通り過ぎようとした。
あいつは走る速度を一切緩めることなくその車の横を通り過ぎようとした。
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その瞬間車の助手席の方からの声が耳にはいる。
あいつの駆ける姿を止めるべく声が車から掛けられる。
あいつは止まる。一切の走る行動を止めその方向へ顔を向ける。
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あいつは驚く。その一瞬の出来事にあいつは息を止める。
あいつの視点の先には先程一切を拒否した過去の思い出の彼の微笑みの表情があった。。。
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それでは又です。
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読破中。
「創造する経営者」P.F.ドラッカー著。
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「姑獲鳥の夏」京極夏彦著。
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今日も続きはあるのですかブログあるはず。
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2008.1.24by 博多の森と山ちゃん
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