11月15日 本日は他社のチェーンコンベアのトラブルでお邪魔する。。。
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次の打ち合わせ時間を見透かしたかのような電話での相手先の内容だ。
弊社製作のコンベアではないが、電話先での苦渋の様子につい感じ入り
急遽車で駆けつける事に。
内容はコンベアの緊急トラブルだ。どうもラインが全く停止しているらしいのだ。
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限られた時間内に戻って来る必要がある。
受話器を置くと同時に鞄を手にし事務所を出る。
我が町工場の駐車場に向かう私の後方より高い秋空に君臨している太陽が
もう一人の自分である影を導き出す。
その陰と一緒に私は車に乗り込む。
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今だ世間での昼休みと言う時刻が幸いした。
道路の渋滞は殆どなく快調に車は風を切る。
現地到着後少々待ちはしたが担当者と僅かな会話を交わすとトラブル停止中のコンベアまで
案内される。
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現場では様子を眺めながら説明を受ける。
その内容は当然起こるべくして起きたとしか私には思えなかった。
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チェーンコンベアはトルクリミッターの働きで停止。サーマルは飛んではいない。
過負荷の大きさはそれ相応だったということになる。
トルクリミッターがもし取り付いていなかったらもっとひどい結果になったであろう。
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具体的なトラブルの内容は駆動側リターン部でのレールへのコンベアチェーンの噛み込み。
チェーンの走行レールとして利用されている角鋼へチェーンが入り込んでいる。
この現象の原因は即座に特定できる。
リターン側のレールの取付け方に問題がある。
チェーンは長年使用すれば必ず延びるという現象が起こる。
チェーンが伸びればチェーンコンベアの構造上当然たるむ箇所が出てくる。
そのたるみが最も出やすいのが駆動側スプロケットの下側。
通常チェーンはスプロケットの噛み込みが終わると次にレールの上を進行する構造を取る。
今回もそうだ。チェーンの走行は噛み込み後レール上をチェーンが走る仕組みだ。
しかし、レールの取付け方の問題がある。
スプロケットとレール間の距離が長い。その上レールが下側に曲がっていない。
そのため伸びたチェーンはたるんだ状態で進行するとチェーンのローラがレール上に載るはずが
レール下側へ進もそのまま噛み込んでしまう。
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この現象は設計時に予知できるはずだが残念なことに私は他でも目にしたことがある。
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我が町工場でのチェーンコンベア製作時はこの点は十分考慮している。
1)スプロケット下それもなるべく前方までレールを取り付ける。
2)チェーンが乗りかかる箇所のレールをかなり下まで緩やかに曲げる。
どちらかの対策を必ず取る。
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今回の緊急対応は現状我が町工場では困難だ。
既に応急措置が可能な業者へは連絡しているらしい。
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次なる打ち合わせの時間が迫っている。
結局今回私はトラブル内容を把握したのみで帰社するため車へ乗り込む。
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確かにトラブル発生は今後の設計、製作に非常に役に立つ。
そして少々書くには忍びないが自社でなく他社のトラブルは決して感情的になることがなく
より冷静に内容を見つめることが出来る。
しかし、我が町工場のトラブル対応時にはライバル他社も落ち着いて客観視できるのは
書くまでもない。
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それでは又です。
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読破中。
「ダウン・ツ・ヘヴン」森博嗣著。
相変わらず今シリーズはとても静かに時が流れます。
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2007.11.15by 博多の森と山ちゃん
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