10月13日 壁と扉。。。
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獲得した時間を出来るだけ図面描きに費やす。
周りからの問い掛けに対し出来る限りの無口そして無反応を示し相手の如何なる反応に
対しても決して心を動かさない。
あらんばかりの力を注ぐべく自分自身を分厚い防護壁の中に押し込む。
しかし、次なる案件に繋がる事柄に関しては出来るだけ丁寧にそして優しく暖かく対処し
全く摑み所のない人格を形成する。
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硬直した脳細胞を柔軟なる思考への変化を試みるにはやはりランニング、走ることだ。
既に我が町工場の職人そして全社員が帰宅の途についてしばらく時は過ぎている。
太陽は地平線下限に隠れ漆黒の暗闇の中へ勢い良く飛び出す。
私は常に安全靴を履いている。常日頃、ビジネス靴、スニーカーなど見向きもしない。
先端が鋼鉄で覆われた紐靴で如何なる場所へも訪問する。
仕事柄当然であるしそれを咎める者に出会った経験はある。それは我が嫁様だ。例外としよう。
つま先に重みを感じながらも両足を素早く交互に前方に出す。それにつれて両腕も力強く
前後に振る。走るという行動は脚の筋力だけではなく腕、手という誕生以来備わった人間の部品を
使わないことには早くは決して走れない。
会社の事務所周りを一目散に走る。事務所周りには飲食店が四店立ち並び運送会社の明かりも
周りを照らしている。
走る工程にはところどころ暗闇が現れるが全てアスファルトで埋め尽くされた道路を
突き進むのであれば何の不都合もない。
2周走り終えた頃には顎は上がり息も絶え絶えだ。
息遣いは荒いまま今だ未完成の図面が映し出されたパソコン画面の前に座る。
果たして気分転換になったのか。猶予なくコンベアラインの構想に耽る(ふける)。
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壁だ。どこにも扉がない。電卓、専門書、カタログ、ネットなど使える道具を投げつける。
ミクロンサイズの抜け穴さえ明ける事は出来ずひたすら両手手の平で壁を触る。
予想した通りそれは冷たくそしてどこまでも平らだ。
壁は突き破らねばならないのか。壁に穴を開けその先を見通さなくてはならないのか。
常に襲われる閉塞感は一体如何なる方法で打破すべきなのか。
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明日は現場工事だ。
日中我が町工場の職人へ相談を持ち掛ける。
「明日は私は顔を出すだけでいいですか。」「図面が間に合わんとです。」
その問い掛けに職人は頷き「いいですよ。」と心地良い言葉が私の耳に響く。
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納期がない。時間は刻々と刻まれ決められた期日と言う絶大なる大声が我が身を襲う。
焦る必要はなく静かなる時の流れに耳を済まし安寧の心地でひたすらその時を期待する。
落ち着いた静粛なる安逸な叫びがいつしか我が身に降りかかる。
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「そうか。あれは見当違いの壁なのか。」
「その横の通路に扉が待ち構えているではないか。」
ファイバーセンサーの如く微小な光線がようやく我が顔を照らす。
意識しなければ多分見逃していたであろう。
辿り着いた横の扉は従来と全く異なる発想の着地点だった。いつもながら狭小な頭の動きの
先には次々と大きく冷たく真平らな壁が立ちふさがる。
どうして気がつかなかったのか。どうして思いつかなかったのか。
それは過去の積み重なった形跡のお陰で思いつくのであり地道なる着実な行動の結果なのだ。
決して短たる浮ついた思いつき、何ら根拠のないでまかせとは異なる。
努力無しでの空想での発言には虫唾が走り内容を一応聞きながらも一切を拒否する。
苦労を厭わずひたすら走り続けた結果こそが輝く扉に行きつく御褒美を授かる。
楽して生きることへの仕打ちは必ず返ってくる。
何事も成し遂げるのは少なくとも10年は掛かるという。
果たして耐え切れるのか。果たして我慢は可能なのか。
その苦労が報われるかなど誰にも分かるはずもない。
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「何とか納期は間に合いそうだ。」一人ニタニタ笑顔で呟く。
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それでは又です。
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読破。
「人形式モナリザ」森博嗣著。
疾走感がどうしても味わえない。次に期待か。
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読破中。
「月は幽咽のデバイス」森博嗣著。
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2007.10.13by 博多の森と山ちゃん
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