10月14日 日曜日。。。
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私がその現場へ到着した頃には既に終わりに近かった。
現場では機器の取り付けは終了しており運転状況を確認しているところだ。
その新装置に近づき我が九州は福岡、博多の町工場の我らが職人へ声を掛ける。
「もう終わったと。」
「はい。後は固定すれば終わりです。」
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客先担当者は私を見つけると即座に近づき声を掛ける。
それは部品の手配要請だった。実物を預かると早々にその現場を後にする。
このお客様は必ず工事の際は立ち会う。休日も厭わず出勤される。
本日もいつもの如く我が町工場の工事に付き合って頂く。たいへん有難い。
多分この担当者の方は今週は休み無しだろう。
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事務所へ戻る道路はすいており快調に車を走らせる。
渋滞が全くない。日曜日と言う休日を実感する。
信号待ちの間フロントガラス越しに真っ青な雲ひとつない空が見える。
つい最近まではびこっていた入道雲が消え去るうちに気温も下がり
いつしか心地良い涼しい風が車内へ入るようになった。
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我が息子は今頃秋晴れの空の下、学校のテニスコートで懸命に玉を追いかけているだろう。
肌の色は一段と太陽の紫外線で黒くなるのは容易に想像が出来る。
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信号は青になり自動車のアクセルペダルを踏む。
左前で時を刻んでいるデジタル表示の時計に目をやる。
間もなく正午だ。しばらく走らせれば右手に見えて来るであろう牛丼屋を目指すことにする。
渋滞がない道なりだ。短い時間で辿り着く。
予想に反し牛丼屋の駐車場に停止された車の数は少ない。
自分なりに最も出発のしやすい駐車位置を選択し駐車することにする。
バックしながら車止めにタイヤが当たった瞬間の僅かな衝撃でブレーキペダルを踏む。
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食堂の中には店員は2名のみだ。
食事を取っている人数も即座に数えることが出来る程度。
平日の混雑を考えると雲泥の差だ。日曜日と言う休日を感じる。
牛丼並と味噌汁を運んでくれたのは私より一回り年齢が上と思われる女性だ。
日曜日に働いていることに驚く。パートではあろうが元気に働かれている。
食べ終わる頃にはその年配の女性はいなくなった。勤務時間が終わったのだろう。
変わりに若い女性が立ち回る。
勘定を払う際私は事前に取り出したコインの数の計算間違いに気がつく。
ポケットから財布を取り出し足りない金額をそそくさと取り出す。
次に支払いを待ちかねている人物を背中に感じながらも急いでコインを手に取り
女性に差し出す。
その間違いに気がつき顔面蒼白で焦りながらもポケットからお金を取り出し
渡すまでの期間のこの女性の行動に感心する。
こちらを見つめ待っているのではなく、他の仕事をしながら待っていてくれた。
些細な気遣いに心が和む。
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食後即座に車に乗り込み、事務所までの工程も一切渋滞がなく順調だった。
日曜日の心地よいドライブに爽快感を感じる。
窓より吹き込む風は涼しく私の体全体を颯爽と包み込む。
誰もいない事務所の扉を開け私の仕事を行う定位置へ座る。
猶予なく私以外存在しない静寂な室内で図面描きに耽る。
途中コンベアラインの取り合いの間違いに気がつき手直しに時間を掛ける。
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明けられた窓の外より女の子の声が聞こえてくる。
多分すぐ近くの焼き鳥屋の二人姉妹だろう。
まだ二人とも幼稚園に通っているくらいの年齢だ。
焼き鳥屋の経営は二人の若い夫婦でやっており日曜日でも休みがない。
働き者だ。いつもながら感心する。
周りが静かなためだろう。
二人姉妹の元気な声が秋晴れの真っ青な空に向かって響き渡る。
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私は窓の隙間から見える青い秋空を眺めながら呟く。
「さあっ。今日は折角の日曜日だ。これからも大いに羽根を伸ばし働くぞ~っ!!。」
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それでは又です。
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読破中。
「月は幽咽のデバイス」森博嗣著。
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やはり散髪だけは行きたいのだがブログあるはず。
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2007.10.14by 博多の森と山ちゃん
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