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2007年10月03日

10月3日 ベルトコンベア式汚泥乾燥機と眉唾ではない正真正銘の事実。。。



目の前に差し出された中身の入った容器を手に取り思わず驚嘆の声を発する。
「えっつ。本当にこうなるんですか。」
閉じ込められた中身が見通せる透明のプラスチック容器を両手で摑みひたすら見入る。
私は驚きを隠せなかった。どれだけの時間が経過したであろう。
手に持たれた日付と実験場所が書かれたラベルが貼られた質量をしばし眺めるだけだった。





先ずは相手から切り出された。
環境装置には眉唾(まゆつば)な物が多く中々信じてもらえない。
そのため実際設置の上実験をしている最中だと。

この製品は環境対策それも廃棄物処理の装置で最終処分場を必要としない画期的製品だ。
従来廃棄物は焼却炉で燃やし灰は最終処分場へ持ち込む。
あるいは堆肥化、輸出など産業、一般廃棄物は最終的には何らかの形で残る。
現状100%リサイクルあるいは全てがなくなる事は不可能だ。

ところがだ。この装置は処理方法が燃焼ではない。なんと燻燃処理だと言う。
それも廃棄物をこの装置が処理するとなんとセラミックが生成されるというのだ。
それにランニングコストが僅かだ。実際数字を見せて頂いたが開いた口が塞がらない。
最終処分場は必要とせずそれどころか廃棄物、ゴミが僅かなコストでセラミックへ
変貌遂げるというのだ。

今装置で強調せねばならないのに処理方法がある。
決して火を使用していない。燻燃処理であるため火気使用がなくCO2排出が皆無らしい。
使用しているのは何と電気のみと言うことなのだ。
その電気使用量も僅かでランニングコストが言うに及ばず現状からすると数分の一へと
少なくすることはいとも簡単だ。

この装置が導入されれば焼却炉は必要性がなくなるのは自明の理であろう。
CO2発生がなくランニングコストがかからない。
その上最終処分場が必要なく100%リサイクル。
最終的にはお金を出し処分が必要な灰は一切でない。それどころかセラミックが生成されるのだ。
もちろんそのセラミックは売れるらしいのだ。

この装置開発には何十年と言う歳月が費やされようやくつい最近完成された。
既に日本国だけでなく国際特許も出願は終えている。
開発したのは小企業であるが製作に携わっている会社は既に東証1部の企業がバックアップ
している。
開発の数知れぬ苦労は語りつくせないものがあるのは容易に想像が出来る。
我が町工場の日頃の苦節など苦労の数のうちには入らないだろう。
小さな企業の努力の結果であることに賞賛そして喜びを一人密かに噛み締める。

だが、この装置であってもやはり難点があった。
夢を現実化へと導きそして決して眉唾ではない現実に存在するセラミック生成装置にも
実は難しい処理が残されていたのだ。
それは汚泥処理だ。
脱水後の汚泥を実際処理するのであるが想定された以上に時間が掛かる。
実際一般廃棄物だけでの処理で完結するのは難しく必ず汚泥の処理もこなさねばならない。

そこで白羽の矢が立ったのが我が町工場のベルトコンベア式汚泥乾燥機だ。
汚泥乾燥に我が社の乾燥機に注目されたらしい。
汚泥をある程度乾燥させ画期的今装置で処理すれば鬼に金棒と言うことだ。
もちろん化石燃料は使用しない。となると蒸気も未使用だ。
今回の熱源は電気のみで火気、蒸気は使用できない。
設置箇所として汚泥脱水機の次の工程に取り付け乾燥された汚泥をこの装置へ
投入すると言うことだ。
ここで問題となるのが乾燥機の電気使用量だ。
熱源電気のみではかなりの電気消費となりランニングコストが馬鹿にならない。
しかし、今現在の処理形態そして処理費用からするとそれでも十二分にペイしお釣りが
出るらしいのだ。

しかし、その言葉に甘えてはならない。
我が町工場でも電気乾燥について次なる進歩を遂げなければならないだろう。
環境に関する機械、装置。眉唾な製品が数多く存在する。
それだけこれからも力を注ぐべき分野であろう。
さあっ。ベルトコンベア式汚泥乾燥機。如何に進歩できるか。
微力ながら力の限り精進する。ただそれだけだ。




それでは又です。


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読破中。
「有限と微小のパン」森博嗣著。


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 ベルトコンベア式汚泥乾燥機
 
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2007.10.3by 博多の森と山ちゃん