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2007年06月28日

6月28日 苦楽。。。



うまく事が運ぶと何故かしら慄く(おののく)。
常日頃成功こそが問到着点とばかりに我が身を懸命に差し出しているはずだ。
実際、滑らかにそして麗しく物事が進み、ついぞ安堵の心地に至る喜びの感情の
奥底では密かなる心配、不安が顔を出し始める。





苦労を重ねるのは行き着く先にある麗しき光に包まれる自分自身を思い浮かべている
からではないのか。
決して諦めずに粉骨砕身あらんばかりの力を振り絞り事を進めるのは夢にまで見た
あの輝きを自分自身の手で摑むためのはずだ。
その際に必要な事柄には懇ろに、丁寧にかつ細心の注意を払い可能な限り曖昧さを
消し去り地道にかつ着実に決して慌てず焦らず我が身を擲つ(なげうつ)。
謙虚さに頭を下げ決して反り返らず傲慢、驕りを徹底的に排除する。
暖かで緩やかなる心地なる爽やかな心情を常に持ち、相手に対するささやかで
柔らかな落ち着きのある雰囲気を醸し出す事こそが日常であるはずだ。
目の前に聳える(そびえる)冷酷かつ冷淡で訝しく怪しい確固たる大きな遥かなる物に
ほんのちっぽけな吹けば飛ぶような存在が身に着けた服が散々に引き裂かれ
生身の体まで傷つけようとも這い蹲ってでも立ち向かう。
其処に存在するのものには決して比較という常に過去の生い立ちより植えつけられた
最たる視点は実のところ存在する気配すら感じられない。
常に他人の目に映る自分自身への侮辱、猜疑、羞恥、羨みはその存在すら無意識の上で
翻っているのであり、全く気にも留めない。いや気にもならない。

だが、真似、模倣は如何であろう。
これについては決して否定できない。
同じ動作、所作を行うことで自己満足に至りそして次なる活動へ役立てる。
それは時間の経過とその人物の展開、進展そして進歩により当然ながら次なるものへの
模倣を求めてしまう。
その時点での自分自身の希望の姿が次なるものを求めているのであれば、それは
既に過去の師匠でしかない。
そこはかとなき心情の思いが次なるものを呼び起こしそしてついぞそれに連れ添う。
留まれば其処にある保身の囁きが安寧、安逸を呼び出し体全身を覆い尽くす。
それこそが到達点とするならば決して明確ではない、曖昧で柔らかな判断で動いている
この世のそれこそ誤謬であるはずだ。
この誤りこそが明確さを伴うなら如何なる判断を下すかはそれぞれに与えられた自由なる
個人の満足の度合いこそが結論となり得る。

柔軟で潤滑なる事の運びの最中には中々心の奥底にあるそよいでいる憂鬱、鬱陶しさそして
悲しさには決して気がつかない。気がつくはずもない。
それは心が暖かな思いで満喫しているのでありまさに正反対である心の悲痛に
手が届かないいや手を伸ばそうとしないのはこの世の自然という名称であろう。

苦労の先にあるものこそが本来の楽であり、そして這い蹲っても突き進むその血と汗を
迸し(ほとばし)らせる事こそが楽という偉大なる境地に至ることができるのであろうか。
楽とは苦の中に存在するという。
今だ未熟であり青二才の我が身には到底行き着くことのできない遠い道筋のようだ。

能力と情熱をついぞ天秤にかけ、情熱こそが我が身に託され背負わされた最大なる
血潮だとの確信を常に追い求めたい。
滑らかなる事の運び。
柔軟かつ留まることのない物事の進展。これこそが実は成功の正反対なのではないかとの
思いが次第に頭を支配する。
常に遮られ、常にのたうちまわりそして常なる苦心こそが失敗の逆なるものだとついぞ
脳裏を掠(かす)める。

今まで以上に苦労を背負い込もう。その意気こそが情熱に違いない。
情熱ほど持ち続ける事が困難な2文字はない。




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それでは又です。




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読破。
「新宿鮫Ⅶ、Ⅷ」大沢在昌著
「あかね空」山本一力著

読破中。
「虚空遍歴 上巻」山本周五郎著


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2007.6.28by 博多の森と山ちゃん