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2007年01月28日

1月28日 梨の礫(飛礫)。


もちろん最早休日などない。
正月休暇以来仕事尽くめで休暇はない。
これから先もしばらくは休日と言う2文字は私の身から葬り去られているのであり
既に安逸そして安寧の心地はお預けだ。
それは我が核家族における自分自身の身の置き所は既に研ぎ澄まされた僅かな
空間でしかない事実が一つの回答であり、それを当然の如くの事として受け入れている。




当初は咳が出てきた程度であった。
多分軽い風邪だろうと自分自身を慰めマスクで顔を覆い日常の活動との変化は
何らなかった。
しかし、咳は止まらずそれどころか回数は多くなりそれに一旦始まると何度も続く。
次第に喉は痛くなり、くしゃみを頻繁に繰り返す。
鼻水は止まらず、涙が悲しくも嬉しくもないのに湧き出てくる。
体の節々の痛みが始まり、体全身がだるい。

だが、この程度であれば年に何度かは体験する軽い風邪の症状であろうと過信していた。
自分自身、風邪では決して熱は出さないし、いくらだるくても寝込むそして仕事を休み行為など
一切ない。

しかしながら今回は様相が異なった。
体全身のだるさに一切回復がみられず、それどころか次第にきつさが増す。
呼吸も荒くなり意識が朦朧とさえしだした。

「この程度で仕事を中断してどうする。」との問い掛けを自分自身に何度も繰り返し
すぐにでも横になりたい心境と対峙しながらPCの画面を見ながら図面を描き続ける。
頭の回転は既に鈍りマウスを動かす手の感覚も薄れている。
それでも今回背負った案件の偉大さに立ち向かうためにも決してここで作業を止め
寝込む訳には決していけない。
降りかかる脳への麻痺活動と懸命にそして必死に戦いながら図面を描き続ける。
最早、話しかけられても即座に回答などできるはずもなくただひたすら自分自身へ対する
病魔と言う敵に対してもがき苦しみそしてあらん限りの気力を降り注ぐことにより対抗する。

最早、いくら会社の事務所を暖房機を総動員させようとも自分自身の体の寒気は一切応じない。
室内にいながらブルゾンを着込む。
ぞくぞく伝わる背中からの寒さが身にこたえる。

「もうこれまでか。」
一切図面を描き続けることを拒否した自分自身の体に対し会社のソファーに横になる時間を
僅かな時間設ける。
しばらくすると、だるい体を全力にて起こし又しても図面描きを続けようとする。
既に考える動作を一切拒否した脳細胞に対して必死に指令を送る。
緩慢な手と目の動きでPCのCAD画面の動作は通常の1/10にも満たないであろう。

震えとだるさで今にも倒れこみそうな心地を必死に押さえ込みその上朦朧とした意識で
図面描きを無理やり推し進める。
こんな状態でまともな図面が描けるのかという最もな疑問点も一切はねのけ、全身全霊を
もってしてまでも仕事を続ける。

徒歩通勤の私にとってその通勤時の辛苦がまともに降りかかる。
一歩一歩踏み出す脚の速度は緩慢で遅く、まともに顔さえ前にあげられない。
呼吸は絶え絶えであり、頭痛が容赦なく襲い下方に目線はくれたまま脇目もふらず歩く。
何とか前には進んでいるのであり、よろめく体の感覚を抑えるのに必死だ。
歩く動作に対する体の疲れはとてつもなく大きく、咳込み苦し紛れの呼吸の中であっても自分自身を
前へと進める。

帰宅した頃には、全身の疲れは最高潮に達し我が核家族の冷たい視線にも一切応答せず
自分で準備した煎餅布団で食事を拒否し、そして風呂も入らず眠りにつく。
しかしながら熟睡はできず、催す吐き気、頭痛そして何度も襲ってくる咳と格闘しながら
必死に寝入ろうとする。

ろくに眠りにもつけずに朝となり、今までのだるさと変わりのない体を懸命に起こし
出勤の準備につく。
おもむろに体温計を取り出し、脇に挟む。
「ピピピピピ~」と言う電子音と共に体温計のデジタル数字に目をやる。
「やはり熱は出ていたのか。」
38度近い体温計の数字に一人心地に呟く。

普段全く熱をださない身にとって38度近い体温の数字は意識を朦朧とさせる力があるのであり
仕事を中断させようとするなどもっての他である。

決して仕事を休む訳にはいかない。
病院開業の時刻を狙って診察してもらうべく駆け込む。




早々、長時間の点滴を行ったのは書くまでもない。



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今回の案件には多大なる期待がある。
ある方の長年の苦労の土俵の上に成り立っている大きなプロジェクトだ。
確かにこのものづくりが成功すれば、私自身も常識を覆す内容だと確信している。
コスト、寸法、時間どれをとっても画期的な内容であり従来にはないものだ。

しかしながら、ものづくりに携わる者にとっては製品が完成しその上で物を流し
うまくいって初めて成功であるしそれこそが本来のものづくりと認識している。

「100%成功します。」その断言を固く信じ、頑固にものづくりに邁進している。

もちろんたくさんの方々にご支援を頂きながら、続けていく。
このご支援がないことにはこの案件は決して完成しない。

必死さで先ずは製作を終えそして試運転への運びへと一刻の猶予もない。




最後にどうしても書かなくては。
毎日たくさんのお問い合わせ有難う御座います。
しかしながら殆ど碌に対応できていません。
申し訳ありません。心よりお詫び申し上げます。
必ずや早い時期にご回答申し上げる所存です。
「梨の礫(飛礫)」には本当にお詫び申し上げます。




それでは又です。
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読破。
「天と地と 上」海音寺潮五郎著
「天と地と 中」海音寺潮五郎著。

読破中。
昨今は読書できる環境にはない。



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 既に体調は絶好調。お電気ですブログあるはず。
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2007.1.28by 博多の森と山ちゃん