11月14日 使い捨てカイロから地磁気まで(8)
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この題目のシリーズもいよいよ最終回。
しかし、我が九州は福岡、博多の町工場で悪戦苦闘している我らが職人の姿の
動画はしつこく本日も掲載した。
お手数ですが画像をクリックですばいっ!!
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今回はいよいよ「地磁気」について。
方位磁石を使うと簡単に方位を知ることができる。
これは地球規模で存在する地球磁場のお陰であり、そして地球規模で磁気があることの
証明だ。
私たちが生活している奇跡の星地球が一つの磁石と言える。
方位磁石は北極側はN極を引き付けるS極、そして南極側はS極を引き付けるN極と
考えられる。
では地球規模での磁気つまり地磁気とはどんな仕組みなのか。
これは電磁石の仕組みと同じと考えられている。
地球内部に電荷を帯びた物質(電子)等が流動、流れることによりそれを地球全体を取り巻くように
磁気が発生する。
これはダイナモ、発電機の同じような構造でこの考えを「ダイナモ理論」と呼んでいる。
そもそもダイナモ、発電機は電磁誘導の原理を応用しており
これは永久磁石とコイルが組み込まれており、この磁石を回転させるとことにより
コイルに磁場の変化が起こり、電磁誘導により電気を起こす。
地球の「ダイナモ理論」はこの全く逆と考えればよい。
電気が地球内部で流れそれによりコイル状に磁気を帯びるという事だ。
そしてこの地磁気、地球磁場がたいへん大きな役目を担っていることがある。
太陽からは常に様々な電磁波が放射されている。
又、太陽風(電気を帯びた小さな粒子)も放出されており、これらはとてつもなく強い
エネルギーで地球上の生物にとっては有害なのだ。
これら太陽からの影響から実は地球の磁気、磁場が救っているのだ。
この磁場が存在する領域を「地球磁気圏」と呼んでいる。
この磁気圏が電気を帯びた小さな粒子つまり荷電子をはじき飛ばしている。
しかし、一部は北極、南極の磁気に引き付けられ、大気圏に侵入してしまう。
これが大気圏内の大気分子と衝突する事によりあの「オーロラ」が発光する。
つまり衝突により光を発する現象をオーロラと呼んでいるわけである。
これでこのシリーズはおしまいです。
ご質問があればお気軽に。
皆さんはどなたかと引っ付いて発光してますか?
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私は受話器を置きながらため息をついた。
「この案件。一体いつまで続くんだ。」と一人呟きながら大きく背伸びをした。
つい先程は我が町工場の職人より
「手直しは無事終了しました。」と報告を受けたばかり。
つかの間の安堵に浸っていたが、やはりこの世はうまくいくことばかりではない。
相手からの不具合調査依頼の電話連絡を悲しみに似た感情で
しっかりと自分の耳で確認した。
やはり指摘された。
決して逃げる事はできない。
何もかも完璧に完成しない事にはわが身は決してこの案件から離れることはできない。
嘆く前にやることはいくらでもある。
自分自身の脳裏には深く刻まれてはいるのだが、この案件に対しての
そこはかとないあきらめに似た心地が私自身を常に襲う。
しかし、決して今現在のここにいると言う存在から立ち去るわけにはいけない。
会社という組織が我が立場に歴然と激しく語りかけてくる限り立ち向かわなければ
ならない。
「元気を出せ。 」と自分自身に言い聞かせながら、会社を出る。
本日の朝の通勤時は土砂降りの雨だった。
朝の俄か雨だったのだろうか。
昼過ぎに空は雲は多少は浮かんではいるが、とても透き通った青空だ。
早足で地下鉄の駅に向かい地下への階段を下りる。
そして自販機で切符を買い、ホームに立つ。
たった今電車は過ぎ去った後のようで誰一人立っていない。
私はベンチまで歩み寄り一人座る。
3人座れる樹脂製の硬い椅子だ。
そこに私は座ると手に持った鞄より文庫本を取り出す。
そしてその文庫本の小説を読み始める。
私が目を移したページには少々あの官能的な部分も書写されており、少々ためらいは
あったが、そのまま読み続けた。
電車がベルが鳴る音と共に目の前に現れた。
私はそそくさとその本を閉じ手に取ったまま乗り込む。
幸い電車内は人はまばらで席は有り余るほどすいている。
私は入口側の最も左側の場所に座り、手に持った本を読み続ける。
既にあの官能的な文章は過ぎ去っており、ひたすら私の目は活字を追う。
地下鉄の電車は到着すべき駅に止まり私もいつの間にか電車内に溢れかえった
人ごみと一緒に外へ放り出される。
そして、階段を上り自動改札に切符を通す。
この駅は福岡一いや九州一の繁華街の地下にある。
平日と言うのにたくさんの人が繰り出しそしてそれぞれが自分の目的地に向かい
歩いている。
中にはゆっくりとしたテンポで地下街に連なる店舗のウインドウショッピングを楽しんでいる
何人か若い女性連れも楽しそうに歩いている。
地下街には既にクリスマスソングが流れそしてそのクリスマスにあわせた
装飾がなされていた。
地下街に連なる店も一斉にクリスマスに向けた衣装着替えは既に終わったようだ。
私はそれら華やかな雰囲気が漂う地下街を早足で通り抜け目的地へ向かう。
そのままその付近に縦横無尽に連なる地下の道を辿り行くべき場所へ足を向ける。
デパートの地下には雑貨が販売されている多くの小さな店軒を連らねるが
どこも寄らずに足早に通り過ぎる。
目的地のビルの地下の入口に到着し、その独特の人の暗部の感傷を醸し出すような
雰囲気の漂うビル内の道を通る。
私はこのビル内は決して好きではないし、今後も好きにはなれないだろう。
3階のその部屋に向かわねばならない。
エレベータには載らず、ビルの片隅にある階段を上る。
そして目指すべき部屋のすぐそばまで近づいた。
私はその部屋の前におかれた黒の長椅子におもむろに腰掛ける。
既に何人かの背広姿のビシネスマンが奥にも置いてある長椅子に座っていた。
時計を持ち歩かない私は携帯電話を身につけている作業着のポケットから取り出し
時刻を確認する。
本日はネクタイの上に会社の名前が入った作業着のいでたちだ。
それが私に正装なのだ。
まだ早い。
その時間ではない。
私は鞄から文庫本を取り出し早速読み出した。
明かりが暗かった。
蛍光灯は付いてはいるがその廊下を燦燦と輝かせるには本数が少ないのだろう。
それはこのビルなのだからと納得しながら活字に目をやり続ける。
読み初めてどれだけ時は過ぎたであろうか。
目指すべき時刻に向かって人が集まりだした。
スーツ姿の者。私と同じような格好で作業着の首元にはネクタイが見えている人物もいた。
隣では日頃見知っている間柄なのだろう。
雑談が始まりその声は次第に大きくなった。
その3人の声は周りが静かなだけにエコーがかかったかのように遠くまで響いたはずだ。
その声に私は少々手こずり活字を追う目の速度はかなり落ちてしまった。
それでも読み続けようとはするが、最早読んだ内容が頭の中では理解できなくなっていく。
目は活字を追うのだが、その内容の把握に手こずっている。
私は再び携帯電話を取り出し、時刻を確認する。
「もうそろそろだな。」
私は文庫本を鞄に入れ、鞄を膝の上に抱えその時を待った。
長い時間が経たない内に待ちかねた声がかかった。
それ部屋の向こうからマイクで呼び出す声であり、廊下へは部屋の外に設置された
スピーカーから聞こえる。
その声を聞いたとたん一斉に待ちかねた人らはその部屋に入った。
全員で8人はいただろう。
部屋の中には一人担当者が応対する。
その担当者は私は初めて見る顔だった。
その担当者がいる場所はカウンターの様な体裁で、それに向かい2列に
部屋の両側に机と椅子が配置されている。
それぞれがその両側の席を占領するとその担当者は皆に呼びかけ封筒に入った書類を集めた。
皆が封筒に入った書類をそのカウンターに置くと自分が占領した場所へ戻る。
部屋の中の机と椅子が数多く置いてある。
しかし、机には選挙の投票所のように隣の様子が伺えないように机の両側に
つえたてが設置されている。
その机の向こうは壁があるだけだ。
部屋自体はそんなに広くはない。
そこに長時間いると多分息苦しくなるとさえ思える。
皆、椅子に座りその結果を待つ。
とても静かだ。
この部屋に入って担当者以外誰も口を開く者はいない。
その待つ時間は決して長い時間ではなかったと思う。
そして、ついぞその担当者の声が聞こえると皆一斉に注目した。
そして丁寧に大きな声で順番に読み上げ始める。
「○○会社。○○円。」
「株式会社□□。□□円。」
「△△。△△円。」
なかなか我が社の名前が出てこない。
合計8社だった思う。
次々に順番に会社名とその提出した金額が読み上げられる。
なかなか我が社の名前が呼び出されない。
そして何と最後に我が社の名前と金額が読み上げられる。
そして担当者は皆の前でこう発言した。
「今回の入札は研機さんに決定しました。」
「有難うございました。」と。
私は颯爽と鞄を持ちその担当者の元へ向かった。
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それでは又です。
備忘録。
既に読破。
「ダ・ウ”ィンチ・コード 中、下」ダン・ブラウン著。
「水曜の朝、午前三時」蓮見圭一著。
「手紙」東野圭吾著。
読破中。
「アジアタムブルー」大崎善生著。
しばらく小説を堪能してみようかと思うとります。
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コンベア、産業機械機器について詳しく書いている
メルマガ「もう悩みません。コンベア・産業機械」発行しています。
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皆様いつもお世話になり有難うございます。
もう長文ブログは勘弁してくれブログあるはず。
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2006.11.14by 博多の森と山ちゃん
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