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2006年11月13日

11月13日 午後6時の約束。。。(2)



動画共有サイトで全世界的に有名なのがあの「YouTube」
これは言わずもがな英語版である。

では日本にはないかと言うともちろんある。
私の知識の範囲では「Cliplife」「ClipCast」、そして我が旧ブログで使用している
「exit.Dogalog」の3つと思われる。

私なりの独断と偏見により「Cliplife」を選択した。

今後、今ブログの動画共有サイトは「Cliplife」を利用させて頂きますばい。
しかし、時代の変遷と共に今後いかがなるかは自分自身でも不明だ。


下記先程「Cliplife」へアップロードした動画だ。
果たして掲載できるか不安だったが、実際やってみるとそう難しくはない。
皆さんもやってみてはいかがであろう。

下記動画を見る場合は。
画面をクリックすると大きな画面、Clip Lifeページへ変わる。
但し、注意していただきたいのが音。
騒音を聞きたくないのであれば即座にボリュームの表示をクリックし音を消してください。
これについては一刻を争うとです。


さあっ。画像をクリックッ!!↓↓↓
「又しても、我らが職人はフライス盤で奮闘中~っ!!」
我らが職人はフライス盤で奮闘中~っ!!




やはり「exit.Dogalog」も。
お手数ですが動画はこちらをクリック下さい。




それでは前回からの続きを。
昨日のページから全て抜き出しそのまま続けるとです。

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あたりは既に薄暗い。
思い出したかのように、携帯電話を取り出し時刻を確認する。
「あ~。今日も又嘘をついてしまった。」とため息混じりに小さな声で呟く。

自分がかぶったヘルメットへ容赦なく溶接の火花が降りかかる。
それをよけようともせず必死に作業している職人が載った梯子を押さえている。
今日の現場工事の場所はかなり高い位置での作業。
梯子を踏みはずせばもちろん命にかかわる。

高い位置から勢いがついた火花は決して私がその場を立ち去る事など許しはしない。
私は首をすくめ、歯を食いしばりその灼熱に耐えながら梯子を握り締める。

これも天罰だろうか。。。。。。。。。

ひとしをの寂しさが身を包む。


昨日の晩。私は我が息子と約束した。
我が息子は小学校6年生。
来年は中学校へ進学する。
今だ反抗期は来ておらず、私に対しても可愛い笑顔で接してくれる。
しかし、その笑顔もいつまで続くのだろう。
自分自身の過去を振り返りながら全く寂しさを感じないかといえば嘘になる。
もうしばらくすると、無口になり親父に対してはなおさら言葉は発しなくなるだろう。
会話はなくなり、笑顔など期待する方が間違っているとばかりに男親からは遠ざかる。
今現在はそうではないとしてもいずれはそういう時期がやってくる。
分かってはいるのだが、最近の息子のその笑顔に接するにつれ私は今だ信じられない。
我が息子が今後やはり年齢を重ねるごとに私から離れていくのだろうか。
私という親父という存在をあからさまに軽蔑したかのように遠ざけるようになるのだろうか。
最近、我が息子の成長する姿を見るにつれ、私の過去が目の前に現れる。

息子の今後の姿がつかめているのなら我が子に対しては、今現在、たった今
そうでありたい。
未来の姿が想像できるのであれば今こそがそのつかの間の決して逃すことができない
時ではないのであろうか。

それはなるべく子供と寄り添うということ。
できる限り我が子を会話しそして遊び行動を共にする。
親父としてできうる限りの子供に対して密着した行動をとることだ。

それに必要なのはもちろん親としての愛情だろう。
それは自分の子供である。
ないわけがない。
我が子が怪我をすれば心配し、病気をし寝込んでいれば不安になる。
又、特に最近社会問題になっているいじめに対しても常に気懸かりになり質問する。
「お前はいじめられていないか。」
そして「お前はいじめていないか。」と。
我が子が布団に入って寝癖が悪いため掛け布団がめくれていれば、気づけば掛けてやる。
これらは、親としては当然の行為であろう。

しかし、私はとても重要だと思っていることがある。
それは何か。
子供と共に過ごす時間。
子供と一緒にいる時間だ。

これに対しては私自身どうであろう。

私は休みがあまりない。
仕事漬の毎日だ。
休日は、1ケ月に1~2日程度だ。
休みがない月も多々ある。

しかし、この休日の日数は今現在の境遇、社会的立場などを考慮すると当然であろう。
従業員を遊ばせるわけにはいかない。
給料を払いそして会社を存続させねばならない。
会社を存続させるのはたやすい事では決してない。
自分自身は常に不安で心配だ。
しかし、その悩みがあるからこそ精一杯努力しそして行動する。
それは今現在今ここにいる限り当たり前と言う言葉が当てはまるだろう。

会社が路頭に迷えば、我が家族だけではない。
従業員にも家族いる。
皆、家族を構成する子供、親が肩を寄せ合い幸せに暮らしているはずだ。
その顔の表情の笑顔を消し去るわけにはいかないのだ。


私は約束した。
私に今だ可愛い笑顔を魅せてくれる我が息子と約束した。
息子にとってはとても大きな約束だったに違いない。
いや、私が勝手にそう思っているのかもしれない。
しかし、小学6年生の我が息子とは私は約束してという事実はどうあがいても覆せない。
その約束をひたすら我が息子は信じていたのかもしれない。

私は約束した。
「明日の現場工事は早く終わるけん、5時には帰るね。」と。
私はそう言葉を発した。
自分自身で発言したのだから忘れるはずはない。

息子は答えた。
「うん分かった。そしたらキャッチボールしょうね。」
「5時やったらまだ暗くないもんね。」

その約束を交わす際、横目で見ていた我が妻の怪訝そうな顔の表情は今でも忘れられない。
その表情の裏にはそれは嘘ではなかろうかとの疑いの気持ちがあることは私にも即座に
分かった。

実は今までも早く帰宅すると言ってどれだけの回数。嘘をついてきたことか。
そのたびに我が息子のがっかりとした様子は身に染みている。
今度こそはと思うのだが、現実は約束とは全く逆の姿を映し出す。
それは冷たい表現では裏切りと言うのであろう。

私はその裏切りの行為を何度も続けてきたのだ。


しかし、これだけは信じて欲しい。
予定では早く終わるはずだった。
いや、早く終わる工事内容だったのだ。

現場工事は何が起こるかわからない。
実際、やってみない事にはどうなるか分からない場合も多々ある。

しかし。
我が子はその裏切りの理由など理解できるはずがないではないか。

約束の時間が守れず遅く帰宅するといつも我が子はしょぼんとしていた。
机に座りいつも静かに本を読んでいた。

いつも心が痛む。
しかし、どうしようもない。

いずれ分かるとかそんな言葉は理由には全くなっていない。


結局、昨日も約束の時間通り帰れなかった。
いつもの通り我が家では息子は静かに読書にふけっていた。
しかし、私に対してはこう言った。
まだ私には声をかけてくれる。
これだけでもたいへん有り難い。

「お帰り」と言ってくれたのだ。




それでは又です。



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 皆様いつもお世話になり有難うございます。
 午後6時とはキャッチボールが終わり子供と一緒に家に帰る時刻ブログあるはず。
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2006.11.13by 博多の森と山ちゃん