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2006年11月09日

11月9日 コンプレッサーで最も大切なのは温度管理。(2)



本日はお客様のお誘いそして打合せの要件もあり久方ぶりに展示会なるものに訪れた。

それは九州は福岡市内で本日より開催されている「2006 NEW環境展 福岡」だ。
そこには産業廃棄物、リサイクルに関する様々な製品が展示されていた。





実際その「2006 NEW環境展 福岡」訪れると見知った顔の方に出会う。
それも一人、二人ではなかった。
中にはたいへん懐かしい方にも出会う。
世間は広いようで狭い。


又、小さい企業ながらも素晴らしい製品を展示されているメーカーもあった。


自分の目でその展示されている製品の詳細を嘗め尽くすように見て回った。

実際嘗める様な行為は決してやっていない。

しかし、その機械機器の特徴、構造をじっくりと眺めることができたいへん為になった。
もちろん仕事上である。
いらぬ考えは一切起こしていない。



その機器の中で私が特に興味を引かれたのが、遠心分離の技術を利用した製品。
これは渦を作ることにより分離する方法で、渦には自由渦と強制渦がある。
通常強制渦による遠心力の力で重いものと軽いものを分けている。
台風、竜巻は外側は自由渦、中心付近は強制渦の組み合わせといわれている。

私が目にした機械は、この強制渦を上手に利用したものだろうと判断した。
カバーがかぶせてあり外からは見ることができない。
一社の製品は特許申請中とのこと。


素晴らしい製品とは実際現物を眺めるとそうたいしたことないのが普通だ。

しかし、外見ではその単純で簡単な構造に到達する距離のとてつもない長さにどこも
苦労している。
失敗を重ね多くの苦労の血と汗を流した結果がその単純さだ。

単純こそが実のところ本来あるべき姿であるのは書くまでもない。

ふと思う。
我が町工場も展示会へ出展するかな。
今回の環境展であれば、ベストコンベア式汚泥乾燥機。
そして汚泥搬送用シャフトレススパイラルコンベア。


しかし、いつもながら首は回っていない。
金銭的な最も重要なる大きな課題が付き纏う。

しかしだ。

そうである。
ある大きな商社のブースへ紛れ込ませてもらう方法がある。
実際その方を本日教えて頂いた。
次回は2年後ではあるが一考する価値があるかも知れんとです。

ようし私も渦を引き起こすぞ~。
しかしその渦は一体どんな渦であるのか。
もちろんあのスーパーがつく。
イニ。。。。今回は記入を遠慮しておく。

皆さんも是非11月11日(土)まであるこの「2006 NEW環境展 福岡」の渦を
堪能しては如何でしょうか。
チケットは私の手元で何枚も保管していますばい。



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それでは前回の続きを。


先ずは前回の終わりの部分から。

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そんな些細な出来事に大きな幸せを覚える自分を第三者として
外から自己満足に過ぎないと批判をしながら眺めていた。
そしてそのはかなくそしてほんの僅かな幸せが私自身を覆い
あの暗くて奥深いベールは剥がされいくのが分かった。

しかしこの現実が。
今しがた自分自身で体験したあの現実の事実に私の心は大いに外の大地へ広がった。

私は爽快な足取りでその現場へ早足で向かった。
しかし、この心の動きは単純な人物であることを世間へ知らしめたのではないだろうか。
自分自身をいぶかしく思いながらも即座に湧き立つ微笑がその不信感を打ち消した。


現地では確かに私を待つ人物が待機していた。
既に車に乗り込みその車のバックミラーで私を求めていたようだ。
そのバックミラーの鏡に映る私を見つけると即座にその人物は運転席のドアを開けた。
そして私の方を向きながら出てきた。


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私はその人物に頭を下げ「お疲れ様です。」と声をかける。
そしてそのコンプレーサーの今現在起きている現象をつぶさに教えていただく。

このコンプレッサーはレシプロで圧力開閉式のオイル式のタイプ。
そのため修理、メンテナンスはスクリュー式と比較するとたいへん容易ではある。

その人物から詳しい状況を確認する。


そしてついぞ。
やはり電話で既に何度も確認していた事実と同じ内容が私の耳元で繰り返された。


その果てしなくとてつもなく大きな驚愕の落胆されるべく事実とは。

その人物は何の表情も浮かべず、淡々と語った。

「圧縮機が焼け付いています。」と。

それはやはり最も私が嫌悪していた内容であった。
コンプレッサーの心臓部の圧縮機が焼け付けば当然コンプレッサーとしての価値は
全くない。
それどころかこの装置全体が全く動作しないことになる。


実はこのコンプレッサーはある装置の一部分として使用している。
弊社が納入しそれもつい何ヶ月か前。
状況によっては弊社にて修理はもちろん面倒みなければならない。


そしてその人物は続けざまに。
「モーターは大丈夫です。Vベルトを外し確認しました。」と。
この発言には少々安堵感を覚える。
圧縮機だけでなくモーターまで動かないとなると弊社で面倒見る金額もかなりの
負担額となる。


モーターが回転するだけでも少しは救われたとこの世に感謝する。


しかしだ。当然その状況に至った原因を追究せねばならない。
当然原因がありそして結果がある。
その原因によっては我が社はたいへん不利な立場に陥る。

そして私はその原因についての言葉を発するのを待った。
私の脳裏にはかすかでほのかな期待はあった。

しかし、その人物の発言はその期待を大いに裏切る。

「設置環境は悪いのが原因ですね~。」
「温度がかなり上がったと思われます。」と。

設置したのは確かに我が社だ。
その環境で設置したのは我が町工場だ。

しかしだ。

すぐ隣にも全く同じような環境で設置されているコンプレッサーがある。
その隣のコンプレッサーは決して焼け付くことなく全くの問題無しに動いている。
客先にも十二分に相談を行い。
その上で隣で順調に動いているコンプレッサーと似た環境で設置したのだ。

隣は順調なのに、何故我が社が設置したコンプレッサーだけが焼け付くのか。


確かにコンプレッサーにおける温度管理は最も重要であるのは私も認識している。
スクリューコンプレッサーであればある一定の温度に達すると回路で自動で停止する。
それはもちろん焼け付き防止だ。
それに自動制御のコンプレッサー設置時は停止を避けるため、換気扇を利用し強制排気
ダクト設置し、温度がなるべく上がらないように工夫する。
その工事も我が社は何度も行った経験がある。

今回のレシプロ式もそうだ。
あまりの高温の環境ではオイルが噴出し、焼け付く。
特に最近の材質はアルミ鋳物であるため余計だ。

既に原因はそうであろうとは自分自身では薄々はわかってはいた。
しかし、その原因を自分の耳で実際確認するとやはり冷汗が出た。


私は当然反論した。
「隣のコンプレッサーは何故焼け付かないのですか。」と。

しかし、その人物はその質問には答えず、
「原因は雰囲気温度の上昇です。」と発言するばかりだった。


これでは埒が明かない。

私は話を進め、今後の対応方法について協議した。
例え、圧縮機を修理し元の状態へ戻したとしても又同じ現象、焼け付くという最悪の
状況に陥る可能性がある。

次なる改良がもちろん必要だ。

その人物とは十二分に今後の対応については話し合う。
そして結論をだす。

その原因についてはいぶかしく思いながらもそのサービスマンとは別れる。

しかし、私は次なる行動を起こさなければならない。
それはお客様への報告だ。
それも当然詳細な状況そしてそれに至った原因の説明だ。
そしてそれに対する対応についてもつぶさに話をせねばならない。

今回の出来事の原因には完全には納得できていない。
しかしながら実際その結果は目の前で起こっている。
そのコンプレッサーは殆ど新品に近い。

隣のコンプレッサーは既に何ヵ年も使用されており焼け付いたという事実は全く聞いていない。
しかし、同じような環境下で我が社が設置したコンプレッサーは瀕死の重体だ。
その原因は確かに理解できる。
その原因の重要性も既に過去の経験から十二分に自分自身の脳裏には刻み込まれていた。
それなのに。
何故だ。
既に知りつくした原因に今回はわが身を削られた事になる。




私は大いに天を仰ぎ客先の担当者の座っている事務所へと向かった。


いや。その向かおうとする瞬間。

隣のコンプレッサーのモーターがけたたましい音と共に回りだした。。。。。。




その後については皆様各個人が想像されてください。
ここではやはり私はついていると書いときますばい。



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最後に備忘録として。
相変わらず乱読中毒でして。


最近読破した本。


「科学の方法」中谷宇吉郎著。
科学に対してたいへん興味を起こさせる本。
この作者は雪の研究で有名な物理学者だが、決して難しい内容は書かれていない。


「女はなぜ突然怒り出すのか?」姫野友美著。
女性から見た女性の本来の姿を赤裸々に書いてある。
しかし、あまりに赤裸々過ぎてこれ以上は書けない。


「坂の上の雲(1)~(8)」司馬遼太郎著。
あの「竜馬がゆく」を凌ぐ超大作。
構想5年。執筆5年の約10年がかけられた大作。
日露戦争当時の日露のありのままの姿がまさに目の前に浮かんでくる。


「流星ワゴン」重松清著。
私は親子でも父と子の関係をここまで突き詰めた小説に今回初めて出会った。


「半落ち」横山秀夫著。
私にはあまり。。。。すんません。

「ダ・ウ”ィンチ・コード(上)」ダン・ブラウン著 越前敏弥訳。
私はあまりミステリー物は読まないが我が息子が既に読破していたので。

読破中。
「ダ・ウ”ィンチ・コード(中)」ダン・ブラウン著 越前敏弥訳。





それでは又です。





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 申し訳ありません。間もなく発行しますけん。(3)
 
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2006.11.9by 博多の森と山ちゃん