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2006年08月25日

電磁誘導とIH(電磁)調理器



電気と磁気の関係。
これは双子の関係であり切っても切り離せない。
電気があるところには磁気があり。
そして磁気があるところには電気があるといっても過言でもない。





しかし、この関係を説明するのは簡単にはいかない。
それは私が説明しようとしているからでもあるのだが。
まあっ。硬い事言わんどって下さいませ。


今回は身近な例から迫ってみようと思う。

先ず題目に掲げた電磁誘導。
一体これは何か。

簡単に書くと磁場の変化から電流が発生する現象だ。
何のことやら判らない。

先ず磁場とは。
磁石にはご存知の通り磁極N極とS極がありまして。
例えば鉄粉を棒磁石にばら撒くと鉄粉が棒磁石の両端つまり両極に集中しながら
縞模様を描く。

この縞模様を描く空間つまり磁力が発生している空間を磁場と呼ぶ。
これは目に見えない何らかの性質を帯びた空間だ。

実はこの磁場と同じように何らかの目に見えない性質を帯びた空間に電場がある。
これは磁極と同じように電気における空間である。
帯電つまり電荷を持った電子の流れが電流。
電流があるところには抵抗が存在する。
又、電流が流れるためには起電力つまり電圧が必要だ。

電気についてはやはり後日詳しく書かねば。


それでは電磁誘導。
今流行のIH(電磁)調理器から説明しよう。

調理器の内部には渦巻状のコイルがおいてある。
そのコイルに電流を流すと磁力が発生する。
その磁力が発生している調理器の上に金属製の鍋を置くとその鍋自体に
渦状の電流が発生する。

決してこの電流は鍋の中ではなくその金属自体に発生する。

電流とは電子の流れだ。
その電子が鍋という金属を通る際に摩擦熱が発生する。
その摩擦熱ジュール熱が料理している訳だ。

要するに鍋自体が発熱しその鍋の中を温めているのだ。


このような原理であるため電気を通さない土鍋等は使用できない。
又、摩擦熱、ジュール熱が発生しにくい素材にアルミ、銅がある。
しかし、最近は周波数を上げる事により使用可能らしい。

この電磁調理器は鍋、フライパン自体が発熱体のため熱効率が良いはずだ。
従来採用していたガスコンロ、あるいは電熱器よりも熱効率は優れている。

電熱器より当然電気代は安くつく。

やはりこの電磁誘導を利用したIH(電磁)調理器。
これからも広まることが予想されるのは書くまでもないであろう。


乾燥機に使用する蒸気。
これを過熱する方法にIHつまり電磁を利用した方法がある。
これを使用すれば確実に蒸気の温度は上がる。
しかし、難点がある。
価格だ。
電磁調理器と同様に世間に広まれば当然安価になるだろうと密かに期待しているのだが。


磁気と電気。
とても密接な関係がある。
又これを理解しない事には物理を理解した事にはならないと書いても決して大袈裟ではないはずだ。

これからも機会を捉えこの電磁の世界をある例を取りながら書いていきたい。

少しでもものづくり日本の手助けになれば。
科学立国日本。


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科学の土台はあくまでも、ものづくりにあると私は信じている。
ものづくりとは決して机上の理論だけでは存在しない。
実際自分の体を使い物に触れそして加工しそして組み立てる。
そのもの事体に自分の体を携えない事には決してものづくりとはいえないはずだ。

先ず物を見る。そして触れる。
人間の五感をふんだんに使用する。

それこそがものづくりあろう。

本日私は工場へ入りびたりであった。
実は今現在製作中のこの世にない製品の試運転を行ったのだが。
ところがなかなかうまくいかない。
動作確認するたびに不具合が見つかる。

もちろん図面作成は熟慮を重ねて書いている。
そして製作途中で不審な点あればもちろん手直しする。
それでも実際組み上げ動かしてみるとなかなか頭の中のイメージした通りの動きには
ならない。

そのためもちろん試行錯誤を重ねることになる。
実はこの試行錯誤こそが技術の源泉でありそしてものづくり技術の向上であると信じている。

我が社は九州は福岡、博多の小さな町工場。
いつも納期に追われる。そして首は一向に回らない。
それでも私どもはものづくりを絶え間なく続ける。
それもこの世にない製品のものづくりをひたすら目指して。

それこそがものづくりの源泉であり泉でありひいては科学というとてつもなく大きい2文字の存在を
日本国においてさらに大きくする為に。

ものづくりと科学。
その関係をさらに一層密なるものにするためものづくり情熱を持ち続けるとです。

皆さんは如何ですか。




それでは又です。





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2006.8.25by 博多の森と山ちゃん